1月から月一で行っているトークイベント「月刊おはなし図鑑」。
第9回は、9/12(木)、8月に引き続きぺがさす荘で、写真家のTangoさんをゲストに行いました。
詳細は告知に書いてあります。
「【お知らせ】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第9回 ゲストは写真家のTangoさん!(9/12、ぺがさす荘)」
トークの動画はこちらの記事からご覧ください。
「トークイベント「月刊おはなし図鑑」第9回、ぺがさす荘でTangoさんとトーク、終了しました!」
今回もトークの書き起こしを公開します。
トークイベント「月刊おはなし図鑑」第9回
(2019.09.12 ゲスト:Tangoさん)
ちひろ 皆さんこんばんは。トークイベント「月刊おはなし図鑑」第9回、始めていきたいと思います。ちひろBLUESです。
Tango TangoBLUESです。
よしこ よしこBLUESです。
ちひろ ちょっと!乗っからなくて大丈夫ですよ!俺が紹介しようと思ったのに!ありがとうございます。ゲストは写真家のTangoさんです。
Tango どうも、よろしくお願いします。
ちひろ はい。Tangoさんは、今年の5月ですよね。
Tango はい。
ちひろ 5月に新潟絵屋ってところで写真展をやっているのを見て。で、ギャラリートークを見に行って、それで僕が感動したというか、いいなって思ったんですけど。で、そこで初めてちゃんと話したんですけど。
Tango はい。
ちひろ そのあと医学町ビルの、同じ時期にやっていた「LIGHT IS YOURS」っていうのを見に行ったりしていたんですけど。
Tango はい。
ちひろ あの、成宮アイコさんと昔からの友達だって知ったりして。
Tango はい。
よしこ ああー!
ちひろ 意外な接点がいっぱい出てきて。いつかお話したいなって思ってたんですよ。で、なんかアイコさんの話ばかりになっちゃうんですけど。
Tango ええ。しましょう。アイコちゃんの話しましょう。
ちひろ 最初にしときましょう。
よしこ アイコはいい女だぜ。
ちひろ アイコさんが、この「伝説にならないで」っていう詩集を発売して。
よしこ うん。
ちひろ で、今週末の9月14日に、イトーヨーカドーと北書店で、1日に2回、昼と夜にライブをするんですけど。それがあったんで、それに関連付けた人を呼びたいなってずっと思ってた時に、あ、Tangoさんいるじゃん!って、Tangoさんを是非呼びたいなと思いまして、声をかけさせていただきました。。
Tango 成宮さん、ありがとうございます。
ちひろ 本当にお話したかったんですよ。
Tango でも、ちひろくんのことは昔から知ってましたよ。
ちひろ 昔から知ってたんですか!?
Tango アイコちゃん経由で。
ちひろ あ、本当ですか。
Tango ずっと知ってましたよ。
よしこ へえー。
ちひろ え、ずっと昔からですか?
Tango 結構知ってましたよ。結構前から。
ちひろ 本当ですか。ありがとうございます。
Tango ちひろくんっていうのは、俺の中にはいました。
ちひろ でも会ったことはなかったわけですよね。
Tango なんかイベント事とかでちょっと見るくらい。話したことはなかった。
ちひろ ちひろ像ってのがあったんですか?
Tango うん、姿も知ってるし。
ちひろ あ、そうなんですか?
Tango 全然知ってた。一方的に超知ってた。
ちひろ そうだったんですね。全然知らなかったですそれは。今年初めて会ったわけですけど。
よしこ うん。
ちひろ 医学町ビルっていうところで、12月にも確かやってましたよね。
Tango そうです。あれは頑張って半年ごとに写真展とフリーペーパーの発行をするというのを頑張ってるやつがあって。
ちひろ あ、そうなんですね。えっと、カンダアキラさんと、MizusawaTakaakiさんと、そしてTangoさんの3人で、「LIGHT IS YOURS」っていう展示を、半年に1回、医学町ビルでやってるっていう。
Tango はい。
ちひろ 12月にやって5月にもやったわけですけど。12月に実は僕、見に行ってて。
Tango あ、そうなんですか。
ちひろ 僕、カンダアキラさんとは結構知り合いで。
Tango ええ。
ちひろ その繋がりで見に行ってたんですけど。その時のTangoさんが、新潟絵屋で会ったTangoさんだって最初気付いてなくて。
Tango 本当ですか。
ちひろ あ、あの人だったんだ!って思いまして。
Tango そうだったんだ。
ちひろ 医学町ビルでやった時は、全国の色んなところを旅して撮った風景写真みたいな。
Tango 12月のやつはそうでしたね。あれは総集編って感じで、今まで出したフリーペーパーのをまとめたやつだったんで全国色々。
ちひろ あ、そういうことだったんですね。写真を撮りに旅に出るんですか?
Tango 撮りに行きますね。
よしこ 旅のついでじゃなくて、写真のために。
Tango 撮りにですね。
ちひろ そうなんですね。一番最初、去年の12月、その時はあんまり時間もなかったんで、さっと見て帰る感じだったんですけど。そのあと新潟絵屋、ギャラリートークを見に行った時、右と左に分かれた2枚の風景写真を色んな場所で撮っていて、最初は単純にきれいな写真だと思うだけだったんですけど。
よしこ 意味深だねえ。
ちひろ 意味深ですね。ギャラリートークの時に、お友達が亡くなったという。
Tango うん。
ちひろ 昔からのお友達が亡くなって、その人の思い出の場所で撮ったんだって聞いたら、写真の見え方が変わってくる感じがして、それがすごく印象的だったっていうのがあったんですよ。色んな説が出てましたよね、分かれてるのにはどういう理由があるんだみたいな。
Tango 色んな説出てましたっけね。えーと、どんなでしたっけね。結構、すっごい緊張してて。
ちひろ あの時もお酒を飲みながら。
Tango 飲んでましたけど。
ちひろ 言うたら同じTシャツ着てましたよね。
Tango 着てました着てました。ハハハ…一張羅でした。ハハハ…あの、今日、(ちひろくんから)迎えに来てくれるって言われたんですけど、新潟駅まで。(飲みながら)歩いてきました。ハハハ…
よしこ 弱いの?お酒が。
Tango 今日ちゃんと作ってきたんですよ。迎えに来てくれるって言ったんですけど、新潟駅まで。いや、歩いていくって。作ってくるために。
ちひろ それは、気持ちを。
Tango はい。作ってきたんで、もう今、作られてる状態。
ちひろ フフフ…何言ってるんですか…
よしこ 偽りのTangoさんが…
Tango 今、作られてる状態。
ちひろ 作られてる状態が、崩壊してないですか?大丈夫ですか?
Tango 大丈夫、大丈夫です。はい。
よしこ え、いつもこんな人じゃないの?
Tango こ、こんな感じです。
ちひろ 最初に新潟絵屋で見た時は、すごい感動的でしたよ。もともと、冊子みたいなのをお友達と作っていて。あれあります?
Tango はい。あれ今日ちひろくんがどうしても持ってきてくれって言うので、持ってきましたよ。
ちひろ あ、見せていただいていいですか。あれすごい大好きで。
Tango はい。でも、これは酔っ払わないと本当は見せられないもので。
ちひろ あ、そうなんですか。あの時も酔っ払ってましたもんね。
Tango そうですよ。しかもやっぱり、あらためて今回持ってくるに当たって、すごい恥ずかしいんですよ。(冊子を手渡す)
ちひろ (冊子を見て)わー、すごい!
よしこ え?
ちひろ これは、「甘海老通信」っていう。
よしこ 何その名前?
ちひろ 昔、「甘海老」っていうハンドルネームだったんですよね。
Tango ハンドルネーム、「甘海老」だったんですけど。
よしこ へー。
ちひろ で、その「甘海老通信」っていう、写真と文章を載せている。
Tango その、5月に絵屋でやった展示の作品っていうのは、(冊子の写真を指差す)これ自分なんですけど、こいつ死んじゃったんですよ。
よしこ あたしもさー!最近友達が死んじゃって!そいつがここ(ぺがさす荘)に通ってたからさー!
Tango あ、本当ですか。
よしこ 今日で99日なの。
ちひろ カウントアップアプリだ。
Tango カウントアップしていきましょうかね。
よしこ フフフ…
Tango フフフ…
よしこ アプリは入れてないけど。
Tango わりと近めですね。99日だと。
よしこ そう。
ちひろ すごい最近だよね。
よしこ (亡くなった友達は)病気とかで?
Tango 病気で。お酒を飲み過ぎて。
よしこ 自殺だよ。
Tango 半分自殺みたいなもんですよ。で、その友達が亡くなってしまったので、それに関しての作品の展示をしたんです、5月に絵屋で。で、その時のトークイベントがありまして、そこで彼と2人で10代の後半から20歳くらいまで一緒に作ってた冊子を持っていって、色々ちょっとお話をしたっていう経緯です。
ちひろ で、そのお友達が、去年亡くなったんですか?
Tango 去年です。はい。
ちひろ 亡くなったあとに、写真展をやろうと思って。
Tango はい。
ちひろ で、思い出の場所で、2枚、景色が左右に分かれてる写真をいっぱい撮るっていうやつだったんですけど。その時、色んな見方があるっていう。例えば自分が見てた景色と彼が見てた景色なんじゃないかって言ってた人もいたし。あと、写真って2枚撮れば絶対時差が生まれるじゃないですか。写真って2枚撮ればどっちかが必ず古いじゃないですか。だから、過去と今の自分を描いているんじゃないかって言ってる人もいたりとか。
Tango はい。なるほど。
ちひろ そっか、色んな見方ができるんだなって思って。
よしこ お別れはできましたか?
Tango できませんでした。亡くなって半年後くらいに、人づてに聞いたんですよ。だからもう、とんでもないですよ。
ちひろ 知らないうちに亡くなっていた。
Tango 知らないうちに亡くなってましたね。
よしこ じゃあ、あんまりまめに連絡取ってたわけじゃないけど、元気にしてるんだなくらいの。
Tango そうなんですよ。結構疎遠になっちゃってて。一時期だいぶ仲良かったんですけど、だんだん年取るごとに疎遠になってきちゃって。で、死んじゃったあたりは本当に、駅でたまに会うくらい。連絡先も知らなくなっちゃって。面倒くさい奴だったんですよ。ハハハ!だから、日常的に連絡をとるのはアレだけど、盆正月くらいたまに会うかなぐらいの仲になっちゃってて。
よしこ 私の友達で死んだ奴も、まあ人から見れば面倒くさい奴だったと思います。
Tango 何で亡くなっちゃったんですか?
よしこ 首吊りで。
Tango 首吊りで。
よしこ でもね、死ぬ本当に3日くらい前まで、電話で話したりとか、LINEしたり、超普通にしてたんですよ。だから、突然。
Tango 突然ですよね。人にとっては突然ですよね。全部突然ですよね。突然じゃないことなんてないですよ。
よしこ 突然Tangoさんは泥酔状態になったっぽいし。
Tango 俺、突然じゃないですよ!俺、仕上げてきたんですから!ちゃんと。
ちひろ ありがとうございます。
よしこ 飲んできたってこと?
Tango 飲んできた。
ちひろ あ、そうだったんですね。
Tango そうなんです。だから迎えに来ないでくれって言ったんです。
ちひろ そういうことだったのか。分かりました。
Tango そう。歩きながら飲んできたので。ハハハ…
ちひろ 缶酎ハイを。
Tango そうなんです。
よしこ 完全にダメな奴の飲み方だよ。ハハハ…
ちひろ 新潟絵屋で展示した時も、新潟絵屋ってわりとしっかりした展示をするじゃないですか。
Tango はい。
ちひろ ギャラリーだから、販売しておきながら、絵とか写真とか結構な高額で売ってるくらいの。
Tango しっかりしたギャラリーですよね、新潟の中でも。
ちひろ しっかりしたギャラリーじゃないですか。僕よく行くんですけど。普通にTangoさん、缶酎ハイ飲みながらギャラリートークしてて。なんかこの人、面白いなあと思って。
よしこ ハハハ…
Tango そうでしたね。
ちひろ でもなんか、亡くなってしまったって話があるから、ちょっと僕もどこまで触れていいのかという話ですけど。
Tango いいですよ。
ちひろ あの、「甘海老通信」を見た時に、単純にカッコいいと思って。
Tango ああ、ありがとうございます。
ちひろ こういうの、作りたいなと思ってたんですよ。僕もちょうど自分で自主制作した本みたいなのを作って、ちょいちょいイベントで売り始めようとしていた時期だったので、こういうのちゃんと作ってる人、昔から新潟にいたんだって思ったのが、僕は嬉しかったですね。
Tango でも、本当これは、公にしてたものじゃなくて。
ちひろ あ、言ってましたね。どういう人に向けて作ってたんですか?
Tango あの、友達。アイコちゃんに送り付けたりとか、本当に近しい友達だけに。
ちひろ へえー。
Tango 10冊くらい作って、送りつけるぐらいの。だから知らない人には見せてなかった。だから本当に田舎なんですけど、田舎の町のうだつが上がらない男2人が、何か作って、大きいところに出す勇気はないけど、仲間たちには何か作ってるものを見せたいっていうレベルのものだったんですよ。
ちひろ なるほど。でもなんか、いいですね、その感じ。さっきちらっと話出ましたけど、mixiとかができるより前の文化ですよね。
Tango そうですね。
ちひろ そういう友達同士で作って見せ合うみたいな。
Tango あー、そっかそっか。なるほど。あー、そう言われると、俺もこれについて、何でこの時期にこういうことやってたのかなって思うけど。
ちひろ 何年前とかですか?
Tango 20年くらい前。俺今、39で、だから18~19くらいの時。
ちひろ 高校卒業したとかそのへん。
Tango うん。だから、インターネットの前っちゃ前ですよね。
ちひろ そうですよね。
Tango SNSみたいなものが、バーンってなる前の、そこでどういう活動をするか。活動っていうか、活動と言ったらあれなんだけど、自分がどうしても何か発散したかったようなものだと思ってるんですよ。
ちひろ ああー。分かります分かります。
Tango 若い頃に、どうしようもうない、抱え込んじゃったものを、どっかで排出しないとやってらんねえぞってなった時に、何かを作って、誰かに勝手に見せるっていう。
よしこ うん、超分かる。
ちひろ お友達が文章を書いて、Tangoさんは写真を撮ってたんですか?
Tango いや。
ちひろ そういうわけではない。どっちも写真撮るし、どっちも書くし。
Tango そうなんです。2人とも。前半と後半で分かれてて。
ちひろ あ、そうなんですね。Tangoさんはどっちですか?
Tango 自分は前半の方のやつで。
ちひろ この、手書きが多いのがTangoさん?
Tango いや、俺はプリントアウトした文字を、自分で撮った写真の上に乗っけて。あと、何故か第1回から続いてるリレー小説ってのがありまして。
ちひろ おおー。いいですねえ。
Tango リレー小説っていうのが毎回ありまして。
ちひろ それは1人で書くんですか?それとも2人でちょっとずつ書いていくんですか?
Tango これはあの、自分と友達と、あと、この第3回っていうのは他者。
ちひろ また別な人が出てくるんですね。
Tango 友達です。同級生が書いてるんですけど。
ちひろ へえー。面白い。
Tango で、前半後半、分かれてるんですよ。前半は自分で、リレー小説があって、後半は亡くなった友達がまとめてるっていうのがあって。
ちひろ なんか、いいですよね。うまく言えないんですけど、こういうの作っても、上手い下手とかじゃなくて、なんかいい、ってあるじゃないですか。うまく言えないんですけど。
Tango はい。
ちひろ 上手い下手じゃなくて、作品としてぐっとくるって結構僕、大事なんですけど、僕はぐっときたんですよ、見た時に。
Tango ありがとうございます。
ちひろ だから、こういうのなんだよな、俺がやりたいの、みたいに思って。ちょうど本とか作ってた時期だったので、すごい感動したんです。
Tango へえー。
ちひろ 作り始めた時の、本とか写真とか、きっかけとかあったんですか?
Tango これ(甘海老通信)をですか?
ちひろ でもいいし、写真を撮るようになったきっかけでもいいし。
Tango 写真を撮るようになったきっかけは…
よしこ いつから?
Tango 中学生ぐらいの頃から、使い捨てカメラとかの世代なんですよ。写ルンです世代。
よしこ 私も。
Tango そうですよね。だからバンバン撮ってたりしたし。
よしこ あと親が持ってたフィルムのカメラ。
Tango うん、ありましたよね。家も親が普通に撮ってたし、家族が撮ってたし、家にあったし。だから多分、我々の世代って言うとアレですけど、普通にみんな写真を撮ってたし、フィルムで撮ってたし。
ちひろ フィルムが普通でしたもんね、当時は。
Tengo そうですよね。だから別にそんな特別撮るとかいう…
よしこ でも、小学校の高学年とか中学生になると、親があんまり写真を撮らなくなりますよね。
Tango ああー。
よしこ 子供に向けてシャッターを切らなくなるっていうか。
Tango なるほど。
よしこ そうすると、あ、カメラが一人ぼっちだね、よし使ってみるかってなったのが、私の中学生の時。
ちひろ 俺もやってたそれ、中学生の時。
Tango ああー。
ちひろ 最初のきっかけは、僕の場合は、修学旅行とかあると、みんな使い捨てカメラとか買うじゃないですか。
Tango うん。
よしこ うん。
ちひろ それで撮るけど、フィルムがちょっと余るんですよね。それでふざけて撮ってたら、あ、これ面白いってなって。そのうち親がこのカメラ使ってないって気付いて、フィルム買ってきて、撮って遊んだりしてました。
Tango うん。
ちひろ そんな感じですか?
Tango そんな感じですよ、本当。
よしこ デジカメを手に入れたのはいつ頃ですか?
Tango デジカメを手に入れたのはいつでしょうね。いつでしょうね。
よしこ デジカメからいきました?一眼からいきました?
Tango 写真ですか?
よしこ うん。使い捨てカメラと、親のカメラの次は、何に手を出しました?
Tango 次は、フィルムの一眼カメラです。
よしこ いいねえ!ハハハハハハ!
Tango ハハハ!フィルムの一眼買いましたね。
ちひろ 高校生の時とかですか?
Tango あー、買ったっていうか、買ってもらいましたね、父親に。18歳の誕生日に、小っちゃい一眼レフのフィルムカメラを買ってもらいました。中古のやつを。
ちひろ へえー。
Tango 父親もカメラで写真撮ってたんで、理解があるというか、写真の話になると、共通の話題になる。
ちひろ あ、そういう親子関係。いいですね。
よしこ いいないいな。
Tango だから父親が「買ってやる」って言って、18歳の時にフィルムの一眼を買って。で、二十歳の誕生日に自分で新しい一眼のフィルムカメラを買って。
よしこ またフィルムなんですね。
Tango 買いましたね。
ちひろ フィルムにこだわりがあったとか。
Tango まだその頃はフィルムで、まだ全然。
ちひろ あ、その時代はまだフィルムか。
Tango そうなんですよ。だからデジタル一眼を手に入れたのは、25とか。14年ぐらい前ですね。
よしこ 同じくらいだ。
ちひろ 近所を撮ったり、写真撮りに色んなところに行ったりしてた感じですか?
よしこ 女撮ってたんじゃねえの。
Tango いやー、男友達ばっかり撮ってましたね。友達と遊んでる時にただただ撮ってる感じでしたね。で、作品とかにはならなくて、ただただ写真が溜まっていくような感じでしたね。
よしこ じゃあ、自分の中で写真は、作品って言うよりも、記録っていう感じで。ものすごい枚数撮るんですよ、年間。で、今、デジカメだから、デジタル一眼とか、あと携帯で撮ったり、消えていくじゃないですか。消えるのは嫌だから、やっぱり半年に一回とかはプリントに出して。
Tango え、何をプリントに出すんですか?
よしこ データを。
Tango あ、データをプリントするんですか!素晴らしいですね。
よしこ ちゃんとプリントして、物凄い枚数を、1回で1000枚くらい。
Tango へえー。
ちひろ へえー。
よしこ 無印の5冊入りのアルバムにガンガン入れて。
Tango どこでプリントするんですか?
よしこ 友人がやってるスタジオに頼んで。
Tango 写真屋さん。
よしこ で、最近まで鳥屋野潟にあったケルビンさんでもプリントしてもらって。
Tango へえー。
よしこ 潰れたんですよね。
Tango 潰れましたね。
よしこ 残念。白黒写真と言えばケルビンさんだったのに。
Tango そうですね。
ちひろ でも、記録ってのはちょっと分かる。
よしこ 記録。
ちひろ 俺が文章をめっちゃ書くんですけど、あれも記録でやってることだから。
よしこ ああー。なんかもう「アートだぜ」みたいなやつ。
ちひろ あ、全然違う。
よしこ ぶっちゃけ、反吐が出そうになる。
ちひろ ハハハハハハ!
Tango ハハハハハハ!
ちひろ なんか、その時の自分が記録できるのが、結構あとから読み返すと面白いですよね。
よしこ そう、面白い。
ちひろ あと、その時代が地味に記録されてたりするんですよ。
Tango うん。
よしこ うん。
ちひろ 写真とかも、ガラケーの画質だってあとから思ったりとか、この店もうないやときか。
Tango うん。
よしこ うん。
ちひろ この時はこいつと仲良かったなとかが、記録されていくのが結構僕は面白いと思うんですけど、そんな感じなんですかね。
よしこ そう言えば、デジタルの一眼を手に入れてからも、フィルムも撮ります?
Tango 撮ります。
よしこ あ、やったー!ハハハ!
Tango 撮りますね。
ちひろ フィルムで撮る人、あんまり最近いないですよね。
よしこ 私も撮るよ。
Tango 今も、別にフィルム至上主義じゃないんですけど、作品にするのは一応全部フィルムで撮ってて。
よしこ へえー。
Tango でも、今の時代、フィルムフィルムって言うと、はいはいフィルムねって。
ちひろ こだわりがある方なのね、みたいな。
Tango そうそう。あれも面倒くさいですよね。
ちひろ あー、なるほど。
Tango そうじゃなくて、まだデジタルで追い付かないじゃないですけど、どうしてもなんかちょっとできないようなことがあるんじゃないかなと思って。
よしこ 分かる分かる。
ちひろ 完全に個人的な思い出なんですけど。僕はタブレットを持ち歩いて写真を撮るんですけど。
Tango うん、
ちひろ ある時、東京に成宮アイコちゃんに会いに行ったことがあって。
Tango 新潟でも会えるのに。
ちひろ いや、でも彼女がもう東京に行ったあとで。
Tango あ、そうだよね。
ちひろ 行く途中に、落としてタブレットを破壊しちゃったんですよ僕が。
Tango おお。
ちひろ で、写真撮れないじゃないですか。通信はガラケーもあったので最低限のことだけはガラケーでやって。写真は池袋の電器屋に駆け込んで、使い捨てカメラを何年振りかに買って。
Tango ああー。
よしこ うん。
ちひろ それで、風景とかアイコちゃんの写真とか撮ってたことがあって。
Tango いいですね。
ちひろ あとから見ると、意外とあの独特の画質がいい味を出してるんですよ。
Tango うん。
ちひろ で、僕が使い捨てカメラを構えて歌舞伎町でアイコちゃんと遊んでる写真をアイコちゃんが撮ったんですけど、それがどう見ても外国人観光客みたいになってるっていう。そういうオチです。
よしこ ハハハハハハ。
Tango いいですね。
ちひろ でもなんか、色んな画質の違いってあると思って。やっぱりいいカメラの方がいい画は撮れるんですけど、たまにガラケーだったり、使い捨てカメラだったりで撮ると、それはそれでこの画質はこの画質で嫌いじゃないなみたいな。
Tango うん。それはそれでそうですね。
よしこ トイカメラも好きだった。
ちひろ あ、そうなんだ。
よしこ うん。ホルガとかありましたね。
Tango ありましたね。ロモとかホルガとか流行りましたよね。
よしこ あの、言うこと聞いてくれない感じがいい。あと、ポラロイド社から出てる、ガシャって音がするポラロイドカメラ。SX70だっけな。あれが欲しいんだけど、3万円くらいする。
Tango もうないんですよね。高いやつ。茶色い皮の。
よしこ うん。ジョン・レノンが持ってたやつ。あれ欲しい。狙って撮れないやつ。
ちひろ 現像するまで分からないのもいい、って言う人もいるらしいですね、若い人の中で。逆にそれが新鮮みたいな。残り20秒くらいになりました。
Tango ハハハハハハ!
ちひろ 後半はまだあるので、後半は別な話でもしましょう。そんな感じで一旦前半終わろうと思います。
ちひろ はい、始まりましたよ。どうもどうも、ありがとうございます。お集まりの皆さん、そして、インターネットの向こうでご覧の皆さん。
Tango いいですね。インターネットって俺も言いたいです。
ちひろ いいですよね。インターネットって。ネットじゃなくて。
Tango インターネットって俺も言いたいです。インターネットでご覧の皆さん!
(笑)
ちひろ ハハハハハハ!酔っ払ってる!はい、後半始めていこうと思います。
よしこ この人、いい人だね。
ちひろ すごいいい人です。さっきお話聞きましたけど、ここに来るまでに仕上げて来たって言ってたじゃないですか。
Tango 仕上げて来ました。
ちひろ 仕上げて来るって言うのは、要するにお酒を飲んで仕上げて来ることだったんだってさっき。
Tango そうですよ。お酒を飲まないと来れないですよ。
ちひろ そうなんですね。ここまで来るのにどれくらい飲まれたんですか?
Tango いや、でも、2本くらい。
ちひろ 2本くらい。350miを。
Tango 350mlと500mlを飲んで。
ちひろ いやでも、結構ですよね。
Tango 9%のを。
よしこ 高い…
ちひろ いや、いいと思います。
よしこ で、今は何かをストレートで飲んでる。
ちひろ それは何を飲んでるんですか?
Tango これ、ズブロッカっていう。
よしこ 何%くらいなんですか?
Tango これ40%くらいじゃないですか。
よしこ 40。ほう、左様か…
ちひろ あと、余談として、Tangoさんとはトークしたいなってずっと思ってて、今回出ていただいたわけなんですけど。それが決まった時に、ここのぺがさす荘の、ぺがはるかさん、先月のゲストの方が経営してるわけですけど、その奥さんが、今日はお客さんとして、すごいTangoさんのファンだったっていう。
Tango ありがとうございます。
ちひろ 不思議な繋がりが色々あったっていう。そんな感じで、後半やっていきましょうか。
Tango はい。
ちひろ 前半は、「甘海老通信」の話から、写真始めた話とか、色々しましたけど。
よしこ Tangoさんが、俺はこれを語りながら飲みたいんだぜ、みたいなの、何かないですか。
ちひろ 何かあります?
よしこ 全然関係ないけどこれについてすごい語りたいんだぜ、みたいなの。
Tango ハハハハハハ!
よしこ ハハハハハハ!
Tango そうですね。
ちひろ ギャンパレ(GANG PARADE)ですか?
Tango ギャンパレの話をしますか?
よしこ 何それ。
ちひろ Tangoさんのすごい好きな話があって。GANG PARADEっていうアイドルグループがあって、Tangoさんがすごい好きなんですよね。
Tango うん。
よしこ なんか、アイドルっぽくない名前ですね。GANG PARADE。
Tango うん。
ちひろ 昔はピオピ(POP)って言ったんですけど。
よしこ うん。
ちひろ Tangoさん、Twitterにアカウント2つあるじゃないですか。
Tango はい。
ちひろ 写真用のアカウント、アイドルオタク用のアカウントって2つあって、どっちも使ってて、ある時、写真展をやるよってことを、アイドルオタク用のアカウントでツイートしたんですよね。
Tango そうそう。
よしこ フフフ…
Tango そうなの。それ、エゴサで引っかかっちゃって、仲間に見付かっちゃって。
ちひろ 一緒に写真展やってる仲間に、お前こんなアカウントあったのか!って。
Tango そうそう。仲間に見付かっちゃって。
ちひろ で、慌てて鍵かけるっていう。
Tango 鍵かけた。危ない危ない。
よしこ フフフ…
ちひろ この話が僕は大好きなんですよ。
Tango あれは危なかったですね。
ちひろ いいじゃないですか、バレたって。
Tango いや、やっぱり、あっちはあっちで。
よしこ どこのアイドルなんですか?
ちひろ 東京ですよね。
Tango あの、WACKという。BiSHとかBiSだとか。
よしこ あ、なんか聞いたことある。
Tango あそこに専門家がいらっしゃる。(客席にいたCHiKAさんを指さす)
よしこ 有識者がいらっしゃる。
(笑)
ちひろ 今度、GANG PARADE、RYUTistと同じイベント出ますよ。
Tango それ、何ですか?
ちひろ タワレコの何周年みたいな。(タワーレコード40周年 Pop'nアイドル)
Tango それ俺、感知してないですまだ。
ちひろ あ、そうですか。
Tango いつですか?
CHiKA 11月27日。
Tango どこでですか?
ちひろ 東京ですよね、(TSUTAYA O-EAST)
Tango 東京で。
ちひろ あれ、アンジュルムと、RYUTistと、ギャンパレと…あと…
CHiKA あと、エビ中。
ちひろ あ、エビ中か!すごいですよね。
よしこ フフフフフフ…
ちひろ 僕、エビ中好きで。
Tango あ、そうなんですね。
ちひろ あの、Negiccoが好きなんですけど、 Negiccoとエビ中でエビネギっての、見に行ったんですよ。それがすごい良くて、それからエビ中もファンになった。
Tango へえー。
ちひろ 意外とアイドルの話になってしまった。
Tango いいですよ。俺、今日、何のTシャツ着てくるか正直悩んだんですよ。
ちひろ これ、何のTシャツですか?
Tango これは全然関係ないんですけど。今日、何のTシャツを着てくるか、正直悩みましたよ。あの、アイドルのTシャツでくるか…
ちひろ ギャンパレでくるか…
Tango そう。ギャンパレを着てくるのか、悩みましたよ。和田輪のTシャツを着てくるのか。
ちひろ ブクガ(Maison book girl)。
Tango そう、和田輪を着てくるのか、BiSを着てくるのか、悩みましたよ。
ちひろ ギャンパレだけじゃないんですか、推してるのは。
Tango 一番はギャンパレが好きで、でもブクガも好きだし。
ちひろ この間、ブクガ来た時。
Tango でもあの時は友達と、クラフトビールの陣で潰れちゃって。
ちひろ ハハハハハハ!
よしこ ハハハハハハ!
(笑)
Tango おやホロ(おやすみホログラム)もブクガも行きませんでした。潰れてたので。
ちひろ 同じ日にやったんですよね。
Tango そうなんですよね。新潟のオタクたちが…
ちひろ おやホロの方にはcana÷bissさんが出てて、ブクガの方にはクマリデパートさんが出てたっていう。
Tango そうなのそうなの。
ちひろ どっちも行きたい!みたいなね。
Tango そうなの。クマリデパートも見たかったから。
ちひろ クマリデパートは今年、僕、1回だけ見たんですよ。
Tango あ、本当ですか。
ちひろ cana÷bissさんが呼んでました。
Tango 見たかったな…
ちひろ クマリデパートもサクライケンタさんなんですね。最近知ったんですけど。
Tango あ、そうなんですか。あの、クマリデパートさんのステージ衣装をやってた人が、あの…すごい面白い人が衣装をやってて。誰だったかな…
ちひろ へえー。
Tango その人、まず興味あって。この人、クマリデパートの衣装やったんだ、っていうのを知って…(スマホで検索を始める)
ちひろ よしこさんの想像の遥か彼方まで話題が広がっていく。
よしこ あたし、好きな人のことあんまり検索しないからさ。
ちひろ あ、そっか。成宮アイコとか調べないもんね。
よしこ 絶対調べない。
Tango 今、超カッコいいこと言いましたね。好きな人のことはあんまり調べない。
よしこ 調べない。嫌いな奴のことは調べる、徹底的に。
Tango いやー…ハハハハハハ…
ちひろ (クマリデパートの)衣装をやってる人に興味があって。
Tango そうなんですよ。もともと、オタクっぽい服装、ジャージとかシャツインみたいなのを取り込んだのを、デザインするような面白い人がいたんですよ。
ちひろ へえー。
Tango もともと、面白いことやってるなって人がいて、そうしたら、クマリデパートの衣装もやるって。
ちひろ へえー。なんか面白い人達がいますよね。
Tango そうなんですよ。
ちひろ 出てきました?
Tango 出てこない…
ちひろ これは宿題にしましょう。
Tango ケイスケヨシダ。
ちひろ 正解?
Tango はい。出ました。
ちひろ ケイスケヨシダさん。
Tango この人が、ちょっと前の時の衣装をやった人で。
ちひろ あ、じゃあ僕が知らない衣装だ。
Tango 僕が知らない衣装だ…毎シングルごとの衣装を分かってる人…
ちひろ だって僕一回しか見たことないって。
よしこ これはドルヲタとしての優越感に浸ってるの?
Tango ハハハ…
よしこ アイドル、全然まだ興味が沸かないんですけど。
Tango そうなんですね。でも俺も、そんなアレですよ。
ちひろ きっかけは何だったんですか?
よしこ 何歳くらいから?
Tango 俺でも本当まだ2年くらいです。
ちひろ え、そうなんですか?最近じゃないですか。
Tango 浅いんですよ。だから全然追い付かないですよ。全然レベルが違うんですよ!心の隙間を埋めるために!ハハハハハハ!
ちひろ ハハハハハハ!
Tango 心の隙間を埋めるために何か夢中になるものが欲しかっただけなんです。
ちひろ その時に、アイドルだ!ってなったんですか?
よしこ たまたま目に入ったのが。
Tango でも、ここ近年、何でこんなにアイドルが人気があって、アイドルになりたい人がいっぱいいて、アイドル市場がこんなに広がってくのって、何でなんだろうって疑問があったんですよ。
よしこ うん。
Tango で、それをずっと知りたくて、何でなんだろうと思って。
よしこ フフフ…
Tango なんか、みんなアイドルアイドル言い出したじゃないですか!
よしこ うん、言ってる。周りすごい言ってる。
ちひろ あの、数年前にアイドル戦国時代だって言われて。
Tango アイドル戦国時代があったじゃないですか!
ちひろ ありましたありました。
Tango 何だろうアイドル戦国時代はと思って!
よしこ この人さ、写真家の人だよね。
ちひろ こんなに広がるとは思ってなかった。
Tango 何でこんなに、アイドル戦国時代が起こったんだろうと思ったんですよ!不思議だったんです!その時代時代においての流行ってのはあるけど、今の時代において何でこれがドーン!と来てて、みんな好きで、こんな熱心になってるんだろうって。
ちひろ で、なりたい人も大勢いて。
Tango 大勢いて。俺、何が起きてるんだろうと、ずっと思ってたんです。
ちひろ あ、アイドル好きになる前から。
Tango なる前から、疑問に思ってたんです。何でこんなに話題になってるんだろうと思ってて。俺は、秋元康はちょっと苦手なんです。AKB48系はちょっと苦手なので、それのちょっとアンチも込めて、不思議に思ってたんです。
ちひろ なるほど。何でこんなにこいつら流行ってるんだって。
Tango そうそう。何でだろうと思ってて。で、その時に、心の寂しい時期があったんです。
ちひろ 2年くらい前に。
よしこ 30代後半でも寂しくなるんですね。
Tango はい、そうなんです。何か心の隙があったんですね。
ちひろ 出た。アイドルは心の隙間に入ってくるっていう。
Tango そうなんです。心の隙間に入ってくるんですよ。
ちひろ 嶺脇社長も言ってたやつですよ。
Tango 心の隙がきっとあったんだと思います。
ちひろ はいはい。
Tango その時に、仕事の帰りに車に乗ってた時に、FM PORTで、その時のパワープレイが、BiSHの「オーケストラ」だったんですよ。
ちひろ おお。
Tango BiSHの「オーケストラ」だったわけですよ。「オーケストラ」だったわけですけど。(踊り出す)
(笑)
Tango ちょうどメジャーデビューした時で。
よしこ メジャーなんですか?
Tango 2年ちょっと前なんですけど(2016年)。メジャーデビューする前は新生クソアイドルっていう肩書きがあったんですけど、メジャーデビューすると同時に楽器を持たないパンクバンドっていう肩書きに変えたんですよ。
ちひろ BiSHは、もともとBiSがBrand-new idol societyだったののさらに、Brand-new idol SHitでしたっけ。
Tango 合ってます。
ちひろ そもそも新生アイドル研究会、BiSが、アイドルシーンに対するカウンター的ポジションだったのの、さらにカウンターみたいな感じだったじゃないですか、BiSHって。
Tango うん。
ちひろ それがなんか、メジャーになったら、楽器を持たないパンクバンドっていう、新しいカッコいい、俺達カッコいいぜみたいな感じになりましたよね。
Tango そう、だから、パワープレイでかかってて、仕事の帰りに車のカーステレオで、「楽器を持たないパンクバンド、BiSHの」って言ってて、うわー!やべえのが来た!と思って。
ちひろ ハハハハハハ!だっさ!みたいな感じですか?
Tango 俺、曲は聞いてなくて、その説明だけを聞いたんですよ。アナウンサーが言ってる「楽器を持たないパンクバンド」ってのを聞いて、ヤバいのが来たと思って。俺それだけ覚えてて家に帰ってパソコンで調べたんですよ。「楽器を持たないパンクバンド」って調べて、バカにしてやろうと思って!
ちひろ はいはい。すると?
よしこ フフフ…
Tango ヤバいのがいたと思って、バカにしてやろうと思って、「楽器を持たないパンクバンド」って調べたら、出てきて、あ、こいつらだ!どんだけ痛い奴らか調べてやろうと思って。
ちひろ 動画を。
Tango そう。色々調べてたの。そうしたら、その肩書きになって初めてのメジャーデビューのシングルが「オーケストラ」だったんですけど、その「オーケストラ」のミュージックビデオが出てて、あ、これだこれだ!って見てたら、まんまと好きになっちゃいました。
ちひろ ハハハ!いい話だ。
よしこ その方々は、楽器は本当に持ってないんですか。
Tango 持ってない。本当にアイドルなので。で、好きになっちゃって。YouTubeで見てたんだけど、YouTubeで見てるとコメントがいっぱい出てくるじゃないですか。で、YouTubeのコメントをザーっと見るんですよ。
よしこ 見るんだ。
Tango 見ます。俺は、何故ならその時、さっきの話に繋がります。アイドルが何で人気があるか知りたかったんです。
ちひろ なるほどなるほど。
Tango 何でこの人達は人気があって、パワープレイになってて、この人気は何だろうって知りたくて、俺はコメントを見るんですよ。そうすると、まあ色々書いてありますけどね、「ハグ・ミィ」「ハグ・ミィ」ってね、「ハグ・ミィの曲だね」とか。
ちひろ 要するに、辞めたメンバーなんですよね。
Tango そうなんですよ。「過去に脱退したメンバーの曲だね」みたいな解釈をしてるコメントがあって、これは誰だ?何だ?って。
ちひろ あ、それで過去のBiSHも調べ始めるんですね。
Tango 調べ始めるんですよ!そこから俺はWikipediaに飛ぶわけですよね。YouTubeとWikipediaを開きながら、俺はどんどん深みにハマっていくんですよ。
ちひろ BiSHの沼にハマっていく。
Tango ハマっていくんですよ。どんどんハマっていくんですよ。
ちひろ でも、いい話ですね。
よしこ いい話なのか?
ちひろ でもアレですね、「楽器を持たないパンクバンド」ってキャッチコピー考えた人、大正解ですね、その話聞くと。
Tango いや、そうかも知れないですよね。引っかかりを作られたっていう。
ちひろ バカにするつもりで調べたらハマっちゃうっていう。
Tango そうなんですよ。
よしこ え、ちょっと待って。アイドル聞く前は、どういうの聞いてたんですか?
Tango ナンバーガールです。
ちひろ おおー。
よしこ イエーイ!
ちひろ 今年復活した。なんかこのイベントナンバーガール好きな人、多くないですか?
Tango いや、ナンバーガール好きな人は多いですよ、やっぱ。年々多分、増えていってて、俺こんなにみんなナンバーガールが好きだってびっくりしたなと思って。今の盛り上がりを見て。
ちひろ 今の若い子とかが知ってるじゃないですか。
Tango それがすごいなと思って。
よしこ え、39歳だと、ミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)とかブランキー(BLANKEY JET CITY)全盛期?
Tango なんですけど、俺はミッシェルとブランキーは、カッコよすぎてダメだったんです。
よしこ あ、そうなんですか?
ちひろ この人(よしこ)ミッシェル、ブランキーの人ですからね。
よしこ うん。
Tango 俺はちょっと、ガソリンの揺れ方とか知らないし。バイクも乗らないから。(BLANKEY JET CITY「ガソリンの揺れかた」)
よしこ ハハハハハハ!
Tango そうなの。中間試験のテストの裏側に長編漫画を連載していたって方に俺は。(ナンバーガール「YARUSE NAKIOのBEAT」)
(ぺがさす荘店主、ナンバーガールをかける)
よしこ あ!
ちひろ ナンバーガールじゃないですか。
Tango 「透明少女」ですか。
ちひろ ナンバーガールって全然知らなくて。
Tango 本当ですか!?
ちひろ 今は知ってますけど。中学生の時に、椎名林檎を聞いてた時に、椎名林檎がナンバーガール好きっていうのを聞いて、椎名林檎が好きなバンドっていう印象でした。
よしこ 椎名林檎、浅井(健一)さんも好きだから。
ちひろ ベンジー。
Tango でも俺も、浅井さんも、ミッシェルも好きなんですよ。カッコいいと思ってるけど、当時趣味として受け取らなかっただけで、あの人達が日本にて絶対に良かったし、っていうのは分かる。
よしこ あたし、最前列で浅井さんを見たことがあって。
Tango いいじゃないですか。
ちひろ どこで?
よしこ え、LOTS。
ちひろ あ、LOTS来てたんだ。
Tango あの、ミュージックステーションの。
よしこ あの、ミッシェルの。
Tango t.A.T.u.の。
ちひろ t.A.T.u.の事件!見てた!
Tango 俺あれ、マジでカッコよくて!あれは良かった!
よしこ 超カッコよかった!
ちひろ 「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」ですよね。
よしこ うん、超いいよ。
Tango 本当あれはカッコよくて。俺、絵屋のトークイベントでも言ったけど、バンドっていうのが一番カッコいいと思ってて。
ちひろ 自分の中で。
Tango うん。自分の中で、表現をするものの中で、バンドっていうのが一番憧れがあるものなんですけど。
よしこ 高校生みたい。
Tango 未だに俺はミュージックステーションのあのミッシェルのt.A.T.u.の代わりに出てきてやったのが忘れられない。
ちひろ あれ良かったですよね。
Tango あれが本当にカッコよくて。
よしこ 超カッコよかった。
ちひろ タモリさんが「t.A.T.u.が出てこないんですよ」って言ったら本当に急遽やるっていう。
Tango カッコよかった。あれと、HEY!HEY!HEY!でやったエレファントカシマシの「ガストロンジャー」あれがカッコよかった。
ちひろ あ、見てない。どうだったんですか?
Tango 「ガストロンジャー」って曲、分かります?
よしこ ピストルを手に入れて~ヤブ医者を殺すのさ~(ザ・タイマーズ「トカレフ(精神異常者)」)
ちひろ それ違わない?
Tango わりとテレビとかに反発的な。
よしこ 「FM東京オマンコ野郎」みたいなやつですか?(ザ・タイマーズ)
Tango それじゃないな。
よしこ フフフ…
Tango あんまりテレビでやらないような感じのやつを、HEY!HEY!HEY!のライブでやってて、その時はテレビを見ながら涙が流れた。
よしこ おー!
Tango それと、ミッシェルの。
ちひろ 「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」、あれも、他のグループが音楽に合わせて口パクで演奏してるっていうのが当時は一般的で。
Tango うん。
よしこ はいはい。
ちひろ 唯一そうじゃなくて地声でやってたのがミッシェルだったってことなんだよね。
よしこ でも、そこから、よくアイドルに吹っ飛んでいきましたね。吸い込まれるように。
Tango いやー、やっぱ、心の隙があったんですよ。心の隙と、あと自分の場合は…
(ぺがさす荘店主、タイマーズをかける)
よしこ あ、タイマーズだ!超カッコいい。
Tango 心の隙と、でもあの、忌野清志郎が…
ちひろ 忌野清志郎に引っ張られてる!
よしこ 引っ張られろ。心の隙に入って来るぞ清志郎が。
Tango アイコちゃんのお母さんも好きですよね。
よしこ そうなの?
ちひろ アイコちゃんのお母さんは忌野清志郎が大好き。
よしこ そうなんだ。大人しそうな感じなのに。
ちひろ 俺、全然関係ない、自分で描いた猫の絵をTwitterにアップしたら、リプでアイコちゃんのお母さんが突然「愛し合ってるかーい!」って言ってきて。
よしこ ハハハハハハ!
Tango ハハハハハハ!
(笑)
ちひろ 関係ねえー!
よしこ ロックだね。
ちひろ で、「何で清志郎なんですか?」って聞いたら、「猫たちはそう言っていた」ってアイコちゃんのお母さんが言って。
よしこ フフフ…
Tango 清志郎さんが亡くなったくらいの時も僕覚えてるな…(2009年5月2日)
ちひろ 清志郎さんが亡くなったくらいの時が、僕が結構音楽を聞き始めた頃で。
Tango あ、そうなんだ。
ちひろ 大学卒業したくらい。
Tango 10年くらい前ですよね。
ちひろ 大学生の時、友達がアニソンばっかり聞いてて。
Tango どこの大学に行ってたんですか?
ちひろ 信州大学です。
Tango あ、それで長野にいたんだ。
ちひろ そうなんです。なんか、インターネットが始まる前を生きていた人(Tangoさん)のあとで、インターネットが始まった後の世代が話すんですけど、ちょうど僕の大学が始まった年(2005年4月)がmixiが確か生まれたくらいの年で(正確には2004年3月)。
Tango へえー。
よしこ へえー。
ちひろ 大学2年生の時に、YouTubeが生まれるんですよ(正確には2005年2月)。
Tango へえー。
よしこ へえー。
ちひろ で、その年かその翌年くらいにニコ動(ニコニコ動画)が生まれて(2006年12月)、で、大学3年くらいの時に初音ミクが出てきて(2007年8月)、その翌年くらいにTwitterがみたいな(2006年3月だけど日本では2008年4月)。それまでって、インターネットカルチャーって2chだったから、わりとアングラテイストなものがちょっとずつメジャーになっていく感じを大学の4年間で僕体験してて。そうするとオタクカルチャーみたいなのが、大学1年生の時にちょうど「電車男」のブームが来てて。
よしこ あー。
ちひろ オタクであることを名乗るのがちょっと面白いみたいな時代を過ごしてたから、わりと周りに流されやすいんで、周りがみんなアニソンが好きみたいでそういうの聞いてました。そういう時代がありましたね。
Tango へえー。
よしこ たまには流されてみたいものだね。
ちひろ あまり流されないですよね。
よしこ 全然。岩のように。
Tango いやー。いいですね。
ちひろ いや、音楽の話だったんで。
よしこ そうだ、毎回聞いてるアレにしましょう。初めて買ったCD何ですか?
Tango CD…
ちひろ レコードでもいいですよ。
よしこ カセットでもいい。
ちひろ 俺、初めて買ったカセット、ウルトラマンの曲が入ってるやつだった。
よしこ 初めて買ったCD、猿岩石ですよ、ちひろ。
ちひろ しかも、CDショップとかじゃなくて、近所のフリーマーケットで知らない人が売ってたやつですからね。
よしこ 毎回、初めて買ったCDを聞いて、その人のルーツを何となく探るっていう。
Tango いやー、何だろうな。多分、俺「パトレイバー」(機動警察パトレイバー)が好きだったんですけど。
よしこ 何?
Tango 漫画の「パトレイバー」知らない?ゆうきまさみ先生の。
ちひろ で、押井守監督が映画化してるやつ。
Tango 「パトレイバー」が大好きで、俺、人生のうちでコミックを唯一全巻集めたことがあるのが「パトレイバー」。
よしこ あんまり漫画は読まない人ぺが?
Tango 漫画読まないぺが。
よしこ ハハハハハハ!
Tango 漫画は好きぺがけど、集めるとなると、あんまり集めたことがなくて。唯一全巻集めたことがあるのが「パトレイバー」。
よしこ へえー。
ちひろ で、買ったCDは。
Tango 多分、初めて意識的に買ったのは、「パトレイバー」の何かの曲のCDかも知れない。
ちひろ 主題歌とか。
Tango なんかね、OVAか何かの…OVA!ハハハ!
ちひろ オリジナルビデオアニメーション!
Tango ハハハハハハ!
ちひろ 別にOVAはまだ生きてますよ!まだ死語じゃないですよ!
Tango OVAだって!OVAなんて久し振りに言っちゃった!
よしこ 「パトレイバー」ね。
Tango 「パトレイバー」が大好きで。ゆうきまさみが好きで。
よしこ え、他、何描いてます?その人。
Tango 「超人人間あ~る」。あと、「虹色とうがらし」(あだち充)も面白いですよ。
よしこ あたし今日、NERV(新世紀エヴァンゲリオン)のTシャツ着てきたんですけど。
Tango いいですね。俺も「エヴァンゲリオン」は大好きです。超好きです。
よしこ でも、NERVのTシャツで女子の前には立ちたくなくて。
Tango 分かります。俺も色々考えて…
よしこ そうそう!
Tango 俺もIDOLTシャツを着てこようと思いました!
ちひろ 黒地で白でIDOLっていうWACKの。
Tango そう。IDOLを着てくるか、PARKを着てくるか、和田輪を着てくるか、ちょっとひねってヤナミューを着てくるかなと思いました。ヤなことそっとミュート。ヤなミューも好きなんですよ。
ちひろ あ、そうなんですね。アイコちゃんもヤナミュー好きですよね。
Tango あ、言ってました。
ちひろ あ、あと3分ちょいです。
Tango すごいとっ散らかりましたね。
ちひろ いや、いいんですいいんです。
Tango でね!そのね!BiSHのね!そこは回収しないとおかしくなる!
ちひろ それは回収しましょう。BiSHでいきましょう。
Tango 家に帰って、色々調べて、「オーケストラ」を見てちょっといい曲だなと思ったり、ハグ・ミィって名前が出てきたりして、Wikipediaと動画を色々調べながら。
ちひろ あ、その話だった。
Tango で、どんどん、何でアイドルが人気あるのかっていうのを調べ始めるんです。
ちひろ はい。
Tango で、そうしたらやっぱり、旧BiSというか、初期のBiSに辿りついていって。
ちひろ はい。
Tango で、誰が辞めて誰が入ったとかをどんどん調べていって。
ちひろ はいはいはいはい。
Tango 曲を全部聞いていくんですよ。で、その中でやっぱりプー・ルイって人が好きになっていったりして。そうすると、年に1回行われるWACKの合宿オーディションっていうのを見始める。
ちひろ ニコ動で配信されるやつですよね。
Tango そうです。あれを見るようになっていくんですよ、どんどん。
ちひろ もうだいぶハマってますね。
Tango だいぶですよ。俺は超WACKのオタクですからね。ハハハ…
ちひろ ここ2年くらいでガーっといきましたね。
Tango そう。で、その、何でアイドルが人気なのかなってのを調べていった結果、なんか…(無言でにやにやしながらひたすら頷く)
ちひろ 大事なとこ!大事なとこ!
よしこ フフフ…
Tango でも、ナンバーガールの話とかもしたくなる…
ちひろ ちょっとオチが!あと1分半ですよ!
Tango で、やっぱり、みんながアイドルが好きだったのがちょっと色々分かってきました。やっぱりストーリーがあったり、WACKの合宿を見たり、何だかんだで今、GANG PARADEっていうところに辿りついて、好きなんですけど。
ちひろ なるほど。
Tango っていうのがあったりとかしてね。ありましたよね~。
ちひろ ハハハ…なんとなく、ふわーっとまとまりましたね。
Tango でも、そうだな…そうだな…(時計を見る)うん、無理だな。
ちひろ まああとは…まあ、いい回でしたよ。
Tango 俺ちひろくんとやっぱりずっと喋ってみたかった。
ちひろ あ、本当ですか。
Tango ずっと知ってたんで。
ちひろ ありがとうございます。
Tango こんな喋る機会があって良かったですよ。
ちひろ ありがとうございます。
よしこ これが毎日喋ってると本当嫌になるんですよ。
Tango 毎日はそうですよね…