舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

フリートなんかやめてさ、「舞い上がる。」で会おうよ!

2020-11-16 23:16:35 | Weblog


11月になってから、最近は日が短くなってきたので、夕焼けがきれいだなと思っているとあっという間に夜になってしまいます。
11/16(月)、海まで夕焼けを見に行ったんだけど、帰りはもう真っ暗でした。



このままブログを終わってしまうと短いので、ちょっと何か面白い日常ネタの一つでも書こうと思うのですが、ここ最近は映画を観る以外、ほとんど何もしていないんですよね。
と思ったら、この前、シネ・ウインドに行った時に、月刊ウインドの市川明美大先生と話したことがあったなと思い出したので、それを書いていきます。



市川明美さんはシネ・ウインドのスタッフだけど、演劇を長年見ている方でもあり、僕も以前は演劇をやっていたので、この日は演劇関係者が関わったり、演劇がテーマの映画の話になりました。
そこで思ったんですけど、「ねもしすたあ」の根本宗子監督も、「夜、逃げる」の山田佳奈監督も、「アイスと雨音」の松井大悟監督も、もともと演劇の脚本・演出家だし、今挙げた3本は演劇のネタも出てくるし、他にもテーマが高校演劇だった「野球部員、演劇の舞台に立つ!」とか高校演劇原作の「アルプススタンドのはしの方」とか、演劇人が見たらいいのにって映画結構あるけど、案外みんな見ないんですよね。

でも思い返すと、2014年に本広克行監督の「幕が上がる」や、想田和弘監督の「演劇1・2」はわりと色んな演劇人が観ていたよな…と思ったんですが、やっぱり平田オリザは演劇人の中で強いんだなという話になりました。
まあ、色々あるけど、8月にイオンシネマ新潟西で上映された「アルプススタンドのはしの方」、高校演劇が原作で、劇中の会話に「中屋敷法仁」って単語が登場するくらい原作者の人はリスペクトがあると思うし、中屋敷さんと柴幸男さんが推薦文を書いてるくらいなのに、案外演劇人に届いてない感じがするので、12月にシネ・ウインドでの再上映では誰か観てくれると嬉しいなと思いました。



そんなことを市川明美さんと話したんですけど、演劇人って仕事のあとに演劇の稽古があって忙しいから映画が見られないという話になり、なんとも切なさを覚えました。
でも確かに、僕も演劇をやっていた時は忙しくて、こんなに映画を観る時間がなかったよなあ…

それでも僕がやっていたBLUESや、新潟で関わった劇団も、せいぜい週3くらいの稽古だったのですが、劇団によっては普通に社会人をしながら週5とかで深夜まで演劇の稽古をしてる人達もいると聞いて、マジかよと思いました。
生き方は人それぞれ自由だから僕がその人にどうこう言うつもりはないけど、自分のことを感がると、そもそも僕は普通の社会人ができないし、話を聞くと「楽しそう」より「きつそう」が勝ってしまうなあと思ったし、俺が演劇やめたの、つまりはそういうことなんだなあ…と思いましたね。

前にも言ったけど、そもそも演劇人って舞台に立ちたい気持ち、人に自分の演劇を見てもらうことに喜びを見出している人が多いと思っていて、だからこそそういう稽古が大変な演劇も楽しめるんだと思うんですけど、僕は自己主張が強いだけでそういう舞台に立ちたい欲求は全然ないんですよね。
だから演劇をやっていると、こんなに長期間稽古や準備を頑張ったわりに、自分の言いたいことは本番の数日間しか世の中に伝わらない!(というか、自分が主催者や制作に関わっていない限り「自分の主張」が演劇で伝わることはまずない)って考えてしまうから、やっぱり演劇は向いてなかったんだなあと今更になってあらためて思うんですよね。

あと、自分は作品を記録として世の中に残したい気持ちが強いので、本や映画は好きだけど、演劇は長期間かけて頑張って作ったのに本番は数日で終ってしまうのがつらいんですよ。
でも演劇人は、その時しか味わえないライブ感みたいなものこそが好きって人も多いんでしょうね。

気持ちは分かるが、俺は記録が残る方がいいなあ…という気持ちがあるから、自分は文章を書いたり絵を描いたりするのが好きだし、トークイベントも配信してアーカイブを残しているんだなあと思いました。
あと、演劇は消えてしまうから切ないですが、でも演劇をやっていた自分の毎日は記録に残すことはできるじゃないか!ということで、自分がそんな体験をこのブログ「舞い上がる。」に記録し続けてきたのも、そういう理由があったんだなあと、今になって昔の自分に気付いたりすることも最近はよくありますね。



ところで、話は変わりますが、最近Twitterで、Instagramのストーリーズのような機能「フリート」が始まるということが話題になっていて、意見が賛否両論に割れているみたいです。
ある記事によると、最近のTwitterは「意味のあること、役に立つことをつぶやかなくては。」という意識が高い人が増え、気軽な投稿がしにくくなっているという傾向がある、ということが背景にあるのではないか、ということでしたが、そもそもTwitterを10年もやっている自分、「意味のあること、役に立つことをつぶやかなくては。」なんて気持ちは全然なくて、思うがままにその時の気持ちや体験をつぶやいているんですよね。

でも、そんな一つ一つは何の意味もないようなツイートも、振り返ったり、そのツイートの内容を元にこうしてブログにまとめていくと、あとから振り返った時に、その時その時の自分自身の変化や、時には時代みたいなものの貴重な記録になっていたりするんですよね。
そもそも、自分という人間の成長や変化を記録し続けて、自分で自分を定点観測していきたい(そしてそれは時間が経って見返すと結構面白いものだ)、という気持ちが昔から強くあるので、僕はフリートは使わずに、今後もTwitterなどのSNS、そしてこのブログ「舞い上がる。」に、意味があるか分からないものを記録に残し続けていきたいと思います。





ま、なんかごちゃごちゃ書いてきましたけど、11/15(日)も日曜日のカレーを食べました。
これも貴重な記録!
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