
閉鎖直前の新潟アルタで開催されていた、野生爆弾のくっきーさんの作品展「超くっきーランドneo」。
お笑い芸人のくっきーさんがアーティストとしても活躍されているというのが気になって、3/20(水)に行ってきました。




新潟アルタに入ると、特設の赤い壁にくっきーさんの怪しい写真がたくさん並んでいるではないか…

ここが入口。入口から怪しさ満載です。
という訳で入ってみました。写真撮影OKだったので、全部ではないですが、出来るだけたくさん載せていきますよ!

入口に自画像が。ヘタウマともまた違う、とにかく個性の強い絵だなあ…

くっきーさんがアルファベットに。これはちょっとポップですね。

会場の一角に怪しい写真の展示が。何だろうと思ったら…

どうやらこれ、「邪-りーをさがせ!」という作品らしいです。


渋谷のスクランブル交差点に、くっきーさんによる「邪-りー」という怪しいキャラクターがたくさん!

巨大な鈴があり、何だろう…と思ったらその前にボタンがあり、押すと鈴の中から巨大な音が!びっくりするわ!何なんだこれ!

これは麻雀人間という作品。麻雀をするマネキンと、絡まり合う巨大な人間の指のオブジェ…あ、怪しい!

壁のいたるところにはくっきーさんの絵が。全部は大変なので、一番インパクトが大きくて好きだった一枚を載せておきます。

くっきーさんの謎の像。何かと思ったら…

ボタンを押すとくっきーさんの顔の周りの風船が膨らむではないか!一体何なんだ!


「SANMA AKASHIYA」「IMALU AKASHIYA」まさか吉本の大先輩とその娘の名前をこんなグロテスクな作品に付けてしまうとは…恐るべし…


くっきーさんの書の数々。どういう頭をしていたらその言葉を書こうと思い付くんだ!

「BENJAMIN BONUS」という作品。椅子にも座れるインスタ映えスポットなんだけど、説明を読んでみると、架空の大金持ちの犯罪者の部屋ということらしい…狂気!

その周りに並ぶマネキンも、狂気しか感じません!悪夢に出るわ!

と思ったら、乙女ルームなんていう部屋も。

他の作品に比べてガーリーでファンシーな部屋ですが…

飾ってある絵は、くっきーさんの怪しい絵という、やっぱり狂気の世界!







大量の人間の顔の絵が並んでいますが、一枚ごとに書かれた説明を読むと、一人一人が架空の犯罪者や変態でちゃんと設定があり、しかもその設定が本当に狂気じみていました!

一番奥にあった、「大回転引力」という作品。

鳥居の奥に怪しい言葉が書かれていますが…

お賽銭を入れると怪しい歌が流れ、作品の一部が回転する…本当に何がしたいんだ!最後まで人を食ったような作品展でした!
で、作品を色々見て来ましたけど、全体を通した僕の感想としては、下品で不謹慎なギャグに無邪気に大爆笑しちゃう小学生男子の頭を持ったまま大人になっちゃった人の脳内を全力で具現化しちゃったような狂気の世界だったなあ…と思いました。
作品を作ったり発表したりする方法は人それぞれだと思いますが、自分の内面を表現することだって立派な表現の一つだと思うし、僕自身、アーティストと名乗れるほどの人間ではないにしろ、自分の世界を表現するような作品展をやったことのある人間なので、くっきーさんがここまで自分の世界を表現してしまっていたことに、素直にびっくりしました。
正直、自分は小学生の男子のそういうノリが苦手な子供だったので、自分とはまったく違う人間の作品展だったなあ…とは思いました。僕がやったら絶対こうはなりません。しかし、それこそが僕にとってすごう大きな体験でした。
そういう自分とはまったく異なる、接点のまったくない、なんならちょっと苦手な人の世界に、作品を通して触れることが出来るというのも、作品展というものの大きな魅力だと思うんですよ。
くっきーさんという、芸人としてもアーティスト(?)としても、一筋縄ではいかないような人の世界に触れるなんて体験、なかなか出来ませんからね、貴重な体験でした。
そんな訳で、くっきーさんのポップで露悪的で、だけどある意味ピュアな猛毒の世界を、堪能してきたのでした。一言でまとめると、楽しかったです!