
3/20(水)、イオンシネマ新潟西で『盆唄』を観てきました。
予告編はこんな感じでした。
この映画は、東日本大震災の原発事故で帰宅困難区域となった福島県双葉町の人達が、2016~2017年に地域の盆踊りを復活させるまでを追ったドキュメンタリーです。
それ以外にも、明治時代に福島からハワイへ開拓者として多くの移民が移り住んだ歴史を紹介しつつ、その子孫が数多く暮らすハワイの村では現代まで福島の盆踊りが伝わっていることや、また、江戸時代に起きた大飢饉の影響で富山から多くの人々が双葉町に移り住んだ歴史がアニメで紹介されたりと(そこの声優が柄本明さんというやけに豪華なキャスティング!)、双葉町の人々の暮らしに色んな角度から迫っていました。
だから、現代の帰宅困難区域に住む人々が双葉町で盆踊りを復活させようとしている人の話だと思ったら、気付いたら舞台が双葉町からハワイに移っていたり、気付いたら現代から江戸時代に移っていたりと、とにかく時間や空間を行ったり来たりする映画でした。
そして、最後には双葉町で復活した盆踊りのライブ感たっぷりの映像を長尺で流す場面がクライマックスになっています。
最後の盆踊りのライブ映像は本当に、双葉町という土地が背負ってきた色々な歴史や人々の想いを受け継ぎながら、その全てを超越するような凄まじいエネルギーに満ち溢れていて引き込まれてしまいました。
この、双葉町にまつわるあらゆる時代と土地の歴史を紹介した上で、最後には盆踊りの熱狂へとなだれ込んでいくようなこの映画の構成そのものが、時間や空間を超越して人々に伝わっている盆踊りというものの魅力を表現していたのかなと思いました。