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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

命懸けで託した手紙が、中国共産党の強制労働の実態を明るみに「馬三家からの手紙」観てきました。

2021-06-23 22:56:07 | Weblog


6/21(月)、シネ・ウインドで「馬三家からの手紙」を観てきました。





予告編はこちら。



アメリカの女性が購入した中国製のハロウィングッズの中に、中国・馬三家の強制労働施設から助けを求める手紙が入っていた。
手紙は世界的なニュースになり、監督は手紙の送り主の中国の孫毅(スン・イ)さんを発見し、インタビューを試みると、そこで中国で行われていた脅威の強制労働の実態が明かされる…というドキュメンタリー。

孫毅さんの語る、中国での強制労働の様子は、アニメで表現されています。
そもそもこの映画は、世界に中国の強制労働の実態を伝えるために作られた映画だと思うから、重要なネタバレ以外ある程度内容を書いていきますね。

手紙を書いた中国の孫毅さんは、もともと気功の団体に入っていたそうです。
彼らは何もしてないのに、中国共産党は政権を脅かす団体だと勝手に決めつけ、メディアを使ってデマを流し、無実の人を逮捕していた、という驚異の実態がいきなり明かされていきます。

そして馬三家の強制労働施設「労働教養所」は、人権の存在しない奴隷のような強制労働と拷問の地獄だった…
本当に聞くだけで具合が悪くなりそうな内容なんだけど、後の調査で、拷問を行っていた従業員も、命令を断ればさらに上の人間から拷問させられる立場だったらしくて、想像以上に闇が深かったです。

孫毅さんは地獄の日々を耐えながら、出荷する商品の箱に助けを求める手紙を入れるという、バレればさらに拷問される命懸けの行為に出ます。
アニメで表現されたここの回想シーンは、本当にハラハラさせられました。

孫毅さんが拷問される毎日の中で命懸けで商品に託した手紙は、本当にアメリカまで届いてニュースとなり、監督がその実態を知り、この映画が作られたわけです。
もし、孫毅さんが強制労働中に亡くなっていたら、もしも手紙を書こうとしなかったら、もしも書いた手紙が従業員に発見されていたら…もしそうならこの映画も作られず、中国共産党員の強制労働の実態が明るみになることもなかった。

そう考えると、本当にすごい映画でしたね…
一人でも多くの人に知ってほしいと思いました。
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