3/2(土)、万代市民会館「カルチャーMIXフェスタ2023」2日目。
この日から、合同作品展示会「Emotional Hearts」だけでなく、ステージイベント「N-Art Communication」もスタート。
僕は、午前中は10時の開場から「Emotional Hearts」の会場に在廊していて、午後からはホールの「N-Art Communication」のスタッフをしました。
とはいえ、会場内に滞在するだけの簡単な仕事。
一番の仕事は、有事の際にすぐに非常口に観客を案内することで、これはまあ起こらないに越したことはない仕事ですが、ホール利用時には必ずそういうスタッフを配置する必要があるんですね。
それ以外は、暗い中で出入りするお客さんがいたらペンライトで足元を照らしたり、出入り口の扉を開閉したり、そのくらいでしたね。
無事にスタッフの仕事が終わったので、せっかくなのでステージを少しだけ見に行くことに。
というのも、僕がちょうどスタッフが終わったタイミングで、見たかった出演者さんが2人いたのです。
まず見たのは、歌手の安中由衣さん。
安中由衣さんは五泉市出身で、2011年の第7回古町音楽祭のグランプリ受賞者です。
現在は東京で暮らしているそうですが、10年前くらいは新潟の音楽イベントによく出演していました。
それがちょうど、僕が個人的に新潟の音楽イベントを見に行くようになった時期と重なっているので(2012~2015年くらい)、当時は古町どんどんで毎回見るのが楽しみだったという思い出があります。
また、この時期に僕はちょうど毎年カルチャーMIXフェスタに参加するようになっていて、安中由衣さんは毎年出演してくれていました。
歌はもちろん、司山さんとも仲が良くてMCでのやり取りも面白かったし、CDを買って記念写真を撮ってもらったなど、安中由衣さんは僕の中でカルチャーMIXフェスタの思い出と結び付いている一人です。
そんな安中由衣さん、数年前に出産されたそうで、しばらく音楽活動を休んでいたのですが、今年本当に久し振りにカルチャーMIXフェスタに来てくれたのです。
だからこそ、数年ぶりに安中由衣さんのライブを見ていたら、10年前くらいの時期のカルチャーMIXフェスタの思い出が色々と蘇ってきました。
特に、最後の「ただいま」は、故郷に帰ってくる温かい歌が本当に安中由衣さんのこの数年間と重なるようで涙が出るほどぐっと来てしまって、まさにサビで「おかえりー!」という気持ちになりました。
安中由衣さん、子育ても大変かもしれませんが、こうして久し振りに来てくれて嬉しかったです!是非また来てください!
続いて見たのは、東京のシンガーソングライター、おーのきくのさん。
昨年から「カルチャーMIXフェスタ」に出演しているそうで、名前だけ知っていましたが、スタッフ中におーのきくのさんをお見掛けして、なんとなく自分が好きそうな雰囲気を感じて、是非見たいと思いました。
そんな感じで始まったおーのきくのさんのライブ、ステージの真ん中で裸足で登場し、スポットライトの下でアコースティックギターを抱えてあぐらをかいて弾き語るというスタイル。
がむしゃらにかき鳴らすギター、歌詞は理不尽な現実の悲しみの中にも優しさがあり、何より叫ぶような歌声がとても楽しそうで、全身から人間臭さが感じられて、一発で好きになってしまいました。
そして終盤、マイクも外し、ギターのラインも外すという、完全な生歌、生音で、そのままステージから飛び出して客席の中を歩きながら歌い出したではないか!
しかも最後は、観客全員と乾杯をするように客席を走り回るという、感情と生命力が爆発している凄まじいライブでした!
ちなみにこの日は、りゅーとぴあではNoism、新潟LOTSではcana÷biss活動終了前日に20組ものアイドルが出演するCatch Up、古町のえんとつシアターでは出来心が解散前最後のお笑いライブという新潟カルチャーの激戦日、正直カルチャーMIXフェスタは例年に比べて集客に苦戦した日でした。
そんなマイナーな場所でも、全力で自分の世界を表現するおーのきくのさんという本物のアーティストから、確かな表現力を持った力強いパフォーマンスが生まれる瞬間を確かに目撃しました…おーのきくのさん、是非また新潟に来てください!
そんな感じで、僕のカルチャーMIXフェスタ2日目は、展示の在廊もしつつ、スタッフもしつつ、2組だけではありますが他のアーティストも見るという、本当に充実した1日になりました!
こういう交流が生まれるのもカルチャーMIXフェスタのいいところだとあらためて思いましたね…
つづく