
3/12(木)、シネ・ウインドで「牧師といのちの崖」を観てきました。
予告編はこんな感じです。
和歌山県の教会で、自殺志願者を保護したり社会復帰を目的として働く場所を提供をしたりしながら、協会を彼らに開放してともに生活する活動をしている牧師の藤藪庸一さんや、様々な利用者の方に密着したドキュメンタリーです。
和歌山県の自殺の名所として知られている三段壁には自殺防止の看板が立てられていて、そこに書いてある電話番号にかけると藤藪牧師に繋がるということだそうです。
藤藪牧師は、電話があると夜中であっても出かけていくという、とにかく自殺者を一人でも減らそうとする強い意志を感じました。
また、自殺志願者の方が教会で暮らせるようにもしているのですが、それだけでなく弁当屋も経営し、そこで彼らとともに働きながら生活しているというのも凄いなと思いました。
さらに、普通なら家族じゃないとしないような深い部分まで一人一人から話を聞いて、相談に乗ったりアドバイスをしたりもするし、時には厳しく叱ることもあるんですよね。
映画の中で、「色々な人の実家になりたい」という藤藪牧師の言葉が出てくるんだけど、確かに他に居場所が見つけられず自殺志願してしまった人には必要な存在なんだなと思いました。

また、この映画に登場する牧師の藤藪庸一さんの言葉がシネ・ウインドに届いていました。
DVD化するかどうか微妙な作品なので、もし観られる機会があったら観てほしい映画です。
シネ・ウインドで、自殺防止活動をしている牧師に密着したドキュメンタリー「牧師といのちの崖」と、男同士の生(性)と死の激しいせめぎ合いを描いた衝撃作「性の劇薬」をハシゴして、人間が生きること、死ぬことをあらためて考えるプランがオススメです。