10月1日(火)
映画「飛べ!ダコタ」を見て来ました。
これは佐渡を舞台にした映画で、撮影も佐渡で行われたということで、新潟ではかなり話題になっていた映画です。
という訳で、気になっていたので見に行って来ました。
物語は、終戦から5か月後、ある日イギリスの要人機ダコタが佐渡の海岸に不時着する。
村民たちは国や言葉の違いに戸惑いながらも次第にダコタの乗組員たちを迎え入れ、ともにダコタを飛び立たせるために奮闘する、という内容です。
こういう国境を超えた友情モノってのはよくある話かもしれませんが、注目すべきはこれが終戦の5か月後の物語ってこと。
イギリスとは5か月前までは敵国同士争っていたし、佐渡には戦争で負傷した人が復員してきたり、戦死が報告されたりするような時代です。
そんな中でイギリスのダコタの乗組員と友情を築いていくのは、簡単なことではないはずです。
作中にはもちろん協力するのに反対する人もいるし、そういう様々な葛藤がありながらも、最終的に同じ人間として迎え入れ、友情を築いていく姿は感動的でした。
そしてこの映画の一番すごいところは、この物語が実話をベースにしているということ。
昭和21年に実際に起こった出来事を、地元の人々の働きかけてで映画化するに至ったということです。
戦後に元敵国であったイギリスの人々を、温かく迎え入れ、友情を築いた人々が佐渡にいたのは、事実ということです。
そんな人達が実際にいたんだと思うと、その分感動も倍増します。
その根底には、昔から色々な人が流れ着いてきては迎え入れてきた佐渡の歴史があったらしいです。
映画に出て来た言葉ですが、天皇から罪人まで佐渡は多くの人を迎え入れてきたらしいです。
同じ島国である日本の中でもかなり特殊な歴史かもしれませんね。
映画を見ていると、すごいなあと思ってしまうことでも、もしかしたら佐渡の人たちにとっては当たり前だと思ってやってたのかもしれないですね。
そう考えるとなおさら感動が倍増するというか、ああもう佐渡最高だぜ!って感じですね!
(俺の感動が地元補正されてる感は否めませんが…)
でこの映画は物語の温かさだけじゃなく、映画を作ってる人達の温かさも伝わってくるような映画になっていたと思います。
地元の人達もかなり映画に協力されていたようです。
映画に携わった人達がみんなで協力して作ったというのが伝わり、それは映画の中の人達が頑張って協力してダコタを飛ばしたのとも重なります。
そういう意味でも感動できる映画でした。
新潟ではまだ上映している、またはこれから上映する映画館もあるそうですね。
という訳でおすすめです。