羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

遺産相続弁護士 柿崎真一

2016-07-08 22:25:12 | 日記
 テレ東とかTBS深夜等の活動地域限定型事件、探偵物のグロ系ではない方のドラマ群の系譜。基本、スケベだが作中の華の扱いに大人の男の紳士感はあった。しかし可愛いので取り敢えず尻は触っておくっ! で、柿崎はモグリであることをサラっと開陳するが『そんなこと問題じゃない、まず仕事! 金っ!』とばかりにさっさと話は進行。それでもこの告白ありきで弁護士バッジ代わりの軽くブチっとむしり取った小花がずっと綺麗で、柿崎の道化や司祭のような属性が際立つ。これは柿崎を演じている役者の持っている空気感に通じるものがあった。激しい人が一巡して小休止しているようでもある。やっぱ濃いけどね。星空に小花を投げるのも、道化が祈ったら、まぁ、そりゃ星も流れるさ、ってなもんですよ。
 序盤の葬式バトルはいきなりMAXで盛り上げてきたが、話が進むとキャバクラママは実はいい子で案外大人しく、亡くなった資産家の娘も太いヤツで相手と面と向き合えばキャットファイトする攻撃力は持っていても策謀は華に任せて葬式以降のバトルは控え目だったかな? よくある金は誰も手にしないオチではなく、強引ではあっても払うもんは払い、もらうもんはもらうオチ。星にも名前付けちゃってね、大盤振る舞いだった。金に対してやたら気前がいいのはちょっと珍しい。
 居候外国人二人や同じ街の住人達もわちゃわちゃしていたが、尺が結構あるので女歯科医とヤクザとの関わりが結構たっぷりある。そして改めて華。細かいことは無視し、欲深で、そこそこ有能だが子供っぽく、何だか病んでる部分を抱え、キュートで少しセクシーだった。この物語の中で裏切っても許され続け、余計な大金は没収され続けるのはとても優しい構図な気がした。