羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-07-21 18:23:11 | 日記
 鞠子ではなく常子にワンピースを着せて「くびれができるっ!」と言わせるとはスタッフ、狙ってるなっ。大体常子役に上下青い服を着せるとドラえもんみたいになっちゃうよ? 雑誌を開発している時点ではまだ冬だと思うが店内接客だし、普段はまぁ、もんぺなり家では裸族なり何なり、冬物の着物や浴衣が無くてもどうにかしてゆくんでしょう。君子にミシン縫いさせちゃったからあれ? 結局ミシン必要? と誤解された可能性もあるけど。あれこれあってもカフェ嬢達は「ひゃっほぅっ、服が増えた!」と大喜び。うむ、そうか。この常子達の無茶ぶりに振られた方は全く気にしないというのも結構多いな。天然で展開するから無茶するかと思えば急にイノセンスだったりするから油断できないわぁ。
 モデルはこの流れならカフェ嬢達に改変するのか、それもいいかもねと思ったが綾がちょこっと入るだけだった。花山の審査基準厳しっ! 鞠子が『この男、私が育てる』モードになっていたが、水田が常子達を笑わせるのはやるならもっとしっかりやってもよかった気がする。林檎落として後は台詞で面白いことやれって言われるだけとはもったいないぜ。騒動を経て表紙が採用されて嬉しそうな花山。一人でも問題なく活動できるはずだが、戦後筆を取るハードルを自分で上げてしまったから、この環境とそれをもたらしてくれた素人の娘(常子)が彼に取ってのミューズだったんだろうね。

家売るオンナ

2016-07-21 18:23:05 | 日記
 前回ガッと振った事故物件が普通に怖がる万智。バッチリ怪奇現象も起こるが、それはそれぐらいで済まされていた。この分だと屋代課長のスパイかも? という件も3話では『それはそれ』と受け流される可能性がある。ヤバい。書き手がベテランだから伏線投げが楽しくなってきている周期なのかもしれないっ! 理由が『今はそういう気分』だと動きが読めないぜっ。本編は引きこもりドリーム展開だったが、イジりは強め。成功させるだけではなく、体も鍛えさせようとする辺りに『老婆心』がチラリ。3年後にはスパイダーマンみたいにされていたが。今後の足立と白州をどうするつもりなのかはちょっと謎だ。白州を鍛えるにしても白州に対して奇妙な間合いを取り方をしだす足立がセットになってきた。足立はどうも反響や展開次第で変わる固めてないキャラのような気もする。庭野が反論しつつも一話以上にモブアシスタントな印象だったのは今回は庭野、別にいなくて問題ない話で、キャラも薄いヤツだからだな。便利キャラではあるが他のキャラの濃い社員を連れていった方が面白そうではある。次回は『綺麗じゃない方』のキスシーンがガッツリあるようだ。うへぇ。

喧騒の街、静かな海

2016-07-21 18:22:56 | 日記
 朝ドラとかじゃないNHKの単発ということもあって、平均年齢高めの作り手の年相応の力の抜けた視点で物語が描かれていたが、やはり老いの先にある死の気配が濃厚だ。想像するというより実感するんだろうね。いわゆる夜回り先生的な人物を再現ドラマではなく創作上の人物として取り込もうという姿勢は独特だと思ったが、ちょっと家出娘の処理まで手が回り切らなかった気もする。ああいう娘の様子って90年代からそう変わらない。
 受け入れ施設が充実してたり、ガチで通報が入ると警察の対応が速攻だったり、何ならヤクザサイドの家出娘を餌食にする手口もマニュアル化が進んでたりはしてるけどね。基本はあまり変わらないから物語の筋次第何だが、メインは父子の話だからあの娘の件が少し類型的だった。かといって、消耗しながらそのような娘達に対応している老医師とはせず、一人抽出したのはドラマの生理だからと言ってしまえばそれまでだが、実体を感じ難い若者達ではなく特定の誰かに話が通じてほしいという願いがあったのかもしれない。
 進行上ヤクザが戦隊物の戦闘員並に脆弱になっていたけど「若い頃は、若かったんだよ」という老医師の台詞は中々素敵。プラネタリウムで余計なやり取りせずに父子であるとスッと会話を始めさせるのもスマートだった。綺麗に片付いた母の部屋にしかたどり着けない父子の姿はあの見晴らしの良過ぎる一間の残酷なくらいの清々しさの中で際立っていた。そんな詳しくないけど映画お引っ越しの感覚に近い。
 息子役はやはり90年代の残照のような映画で愚かだか生命力を持つ娘だけ残して自殺する役を演じていたが、今作でその不毛さや勝手さや死そのものが少しは成仏させられたような気もする。良くも悪しくも、役者は活動を続けながら物語を紡いでゆくものだね。