累の経験値もあってこのシーンのパッション凄い! 戦う為の女としての変身っ。美しいっ! またここまではギリギリ、状況は異常でも一般人類の範囲で実体があった。ななは相談相手が常に芸術が爆発している上に恋愛脳の姉しかおらず、一応大学には通ってはいたようでも恋する以外は特に何もしておらず、何も知らない娘。そして何だかんだで男に超尽くしてしまう。90年代的なヒロインだ。あるいは刑事物何かにしばしば出てくる属性が整理されたお嬢様。昔の野島ならこのお嬢様がもっと悲惨な事になっていたかもしれないが、時代が違うのと芳根京子が演じているから十分破壊力あった。ほんと、胃を虐待されたぜ・・・。
懐かしのギャル役。実は旧家の娘で恋のトラブルの結果、確か屋敷の噴水の回りで追い掛けっこする件があった。そういう状況になった詳しい経緯はちょっと忘れたが。今思うと寓話的。このドラマはアシガールと真逆の設定だったなぁ。数年後に噴水の周りをグルグルするどころではなく、野山をガッツリと走り回ることになるとは本人も全く想定していなかったろう。わからないもんだ。
実は結婚しなくても働けた?! サラっと元上司に明かされていたが、そりゃそうだろうけどこのドラマ的にはそういう設定なのかと思っていたのでちょっと戸惑った。うやむやだったがどうもバイト身分等ではなく社員として完全復職していたようだ。さやか、30代の会社員にしては仕事に関しても思い込みの激しいタイプだったんだな。中の人が波瑠だから淡白に見えるけど、行動だけみると確かに定期的に突飛な立ち回りをする落ち着かないアラサー娘だ。元上司から宇佐美がよく見ていてくれた事を諭されたり、宇佐美が自分同様落ち込んでいたSNS女もプロデュースする様子が面白くなかったり、宇佐美が個人的なトラブルでいつも自分を呼ぶことに気付いたり、といった経緯から、一気に飛び越えて『面白い講釈の素敵なブランド靴を買っておくれ』に着地するのも凄い。この件はドラマオリジナルなのかな? 原作は王子ENDっぽく、予告では宇佐美がさやかを大応援していたが、微妙な間合いだ。さやか的にも視聴者的にも宇佐美の方があってる気はする。ただ仕事の関係やある種の師弟関係、ちょっと相棒のような信頼感何かもある。ほんと微妙だ。しかしあと1話しかないからうっかり縮まってしまった距離感の始末が追い付かない。仕事はアジアの姉妹誌の記事制作をする形でインド在住でも何とかなりそうではあるが、どうだろ? 共に行動する時間は王子の方が長いが、過ごした時間の濃さでは宇佐美が圧倒している。う~ん、これは読めん。そもそもさやかは別に急いで結婚しなくても、会社はクビにならないんだよね。