
長いので一旦録画して要所以外は倍速で見ていたらカホコのダッシュがかなりの神速っ! また走る図がよく出るから面白くなってしまった。それはともかく、序盤から中盤までそりゃまぁそうなるよ、という展開から(ある意味連ドラ時のトラブルターンのダイジェストでちょっと懐い)、かなり高い諭し能力を持つ初代婆ちゃんの幽霊出現で、カホコ奮起っ! この時点でもう尺があまりないのとネグレクト母子のエピもあったので空港で両親と自分達以外のトラブルを纏めて一気に解決っ。早っ! ネグレクト母子問題は正直こんなに優しく解決するとは思わなかったのでちょっと意外なくらいだった。初代に続いて初の説得力も半端なかったが。ヤツはたぶん画家より政治家の方が向いている。作中のトラブルの中ではむしろ両親のトラブルが一番深刻に見えたが、ズルズルいってもどうしようないというところもあってか、互いに最終段では早々に折れて解決していた。カホコの総合保育施設の解決はドリーム展開だったが、客観的に見てもあの施設の条件は決して悪くないので施設不足の現実の現状からすると、儲かるかどうかはまた別として定員は埋まりそうではある。全体の結末はめでたく双子の『愛』と『夢』が誕生し、ついでに破綻気味だった家事と家計の問題もカバーされ、ついでのおまけに迷走気味だった初の作風も安定し、物語はハッピーに閉じていた。親の過保護が一つのテーマの作品で、溺愛の対象があっさり孫に刷り変わるオチは皮肉といえば皮肉だが、チャーミングでもあった。人は愛を持て余して産まれてくるのかもしれないね。