羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

購入

2018-09-30 22:39:58 | 日記
 12人の死にたい子どもたちの文庫は10月6日発売か。道理で無いワケだ。全く確認せず探してたぜ。何なら角川から出てると思ってたし・・・企画や内容的に角川っぽくね? ハードカバーは2年前に発売とあってこれも見当たらない。文庫待ちだ。取り敢えずKAGOMEジュースと峠の上巻だけ買ってきた。このジュースは目に良さそうだから読書もはかどりそうだっ!

散り椿

2018-09-30 22:39:32 | 日記




 映画の売りにもなっている新兵衛の殺陣、実際迫力あった。武術の心得がある演者が達人の役をやるとやはり違う。また殺陣の種類が所謂時代劇の見栄を切る殺陣や最近流行りの高速連撃殺陣ではなく、生っぽいヤツだったからより演者の技量が生かされていた。采女との散り椿の元での殺陣は特に美しかった。殺陣以外だと四季の移ろい等がかなり丁寧に撮られていた。後半を際立たせる為に采女との殺陣まで光量が足りない感じで加えてそこまで時間が掛かるから、ちょっと目が疲れちゃったけどね。劇伴の種類ももう少し増やして欲しかった。ストーリーはかなり圧縮されシンプルな筋にはなっていたが、微妙に原作の筋と設定が残っているので展開や状況がやや力業になっているところもいくらかあった。親い人間関係や緊急時における所作等の省略と考証的にすっ飛ばしている部分が混在気味なところもあった。単純に時代劇に不慣れな何人かの演者が現代劇調で通し過ぎな点もチラホラ。だが全体的には王道の時代劇だった。篠と里美は演者が監督に愛されてる感じの撮り方で、美鈴も初登場でガッとカメラで寄られたりしていた。着物のよく似合う美鈴役は日本髪でおにぎりヘッドになって可愛かった。離縁や篠原家への上意討ちが無くなった分、落ち葉取りや正月の様子、父とのやり取り、騒動後の榊原家の様子が描かれ、原作の恋に燃える人物像よりももう少し柔らかい武家の娘として登場していた。「励め!」の大オチを成立させる意外と重要な人物。そりゃ励むでしょうよっ。ともかく、正義が必ずしも人を幸福にしないことや人間関係に置いてもビジネスでいうところのホウレンソウを怠ると色々面倒臭いことになる展開が印象的。そして新兵衛の「大切に思えるものに出会えれば、それだけで幸せだと思っております」という言葉、中々その境地に達することはできないが、何やら沁みた。