狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

漢詩

2017年11月24日 | 俳句
俳句ではありませんが、最近感動した漢詩です。

かなり心境が近いので紹介します。

           張 九齢

  照鏡見白髪

  宿昔青雲志

  蹉夕白髪年

  誰知明鏡裏

  形影白相隣


俳句

2014年12月31日 | 俳句
とうとう今日は大晦日です。今年1年は沢山の事がありました。

母の死により2年間の移住生活にピリオドが来ました。朝日俳壇に5,6,11月入選させて頂きました。
観念的な俳句より少し脱却しました。
では最近作をご披露して今年の締めくくりとします。

① 悴める指で引き金確かめる

② 夜空より大きな雪の降り出しぬ

③ わぎもこはひとつ姉さん毛糸編む

④ 初暦めくるがごとく年のあれ

⑤ 児を待ちて門燈灯す大晦日

⑥ 橇の子にときおり母の振り返る

⑦ 漁終い吃水深く入港す

⑧ 漁始め船が船追ひ海たぎる

⑨ 朔北の聖樹にあれば青い星

⑩ 赤毛布白馬の背中掛けてあり


では皆様、良いお年をお迎えください。


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物外不遷

2014年12月23日 | 俳句
物外不遷の掛け軸を手に入れる事が出来ましたので紹介します。物外不遷は武田物外で1795年から1867年に活躍した禅僧です。近藤勇との逸話もあり傑僧と言えるでしょう。

如何ですか?
瓢箪を先に寝させて月見かな
その意味は皆さんの想像妄想に任せします。

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習作の山

2014年10月17日 | 俳句
我ながら良く飽きもせずに続くものと厭きれる。応募しても選外ばかり、まあ好きな事だし、金もかからないから当分は続ける。

 1、蝉時雨次々入れて雨戸繰る

 2、制帽は麦藁帽子と元巡査

 3、父の反りそのまま被るパナマ帽

 4、麻服に昔の恋の皺もあり

 5、病院の次はどこ行く朝曇

 6、汝蟹罪あるごとく煮られけり

 7、よく振りて従姉妹も蚊帳の人となる

 8、昼寝より目覚めぬ事よ大往生

 9、緑陰にイエスと釈迦が将棋指す

 10、青田風入れて昼餉の共白髪

 11、根釧の湧水に聞く秋の声

 12、暑気払ひ一は浅草どぜう鍋

 13、扇風機痴呆始まり首ふらず

 14、また一つ季語を忘れて秋に入る

 15、秋刀魚焼く妻にもありし恋の日々

 16、秋晴れの大和の古寺に杖忘れ

 20、小細工の俳句に詠める秋扇

 21、猪を吊る棒に前後の定めあり

 22、鹿垣を今年も直し艸に栖む

 23、荏苒と過ぎて今年も十三夜

 24、老いぬ友大根提げて訪れる

 25、遥か来て白鳥村の鳥となる

 26、この子らも兵とならむや七五三

 27 賞罰に縁なき家系栗を煮る

 28、秋の日を捕らえて沈む投網かな

 29、着水を忘れて白鳥泳ぎ出す

 30、鯣裂くべし温め酒啜るべし






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 こんな物を毎日作っています。退職子の暇つぶしです。