俳句 2014年12月31日 | 俳句 とうとう今日は大晦日です。今年1年は沢山の事がありました。 母の死により2年間の移住生活にピリオドが来ました。朝日俳壇に5,6,11月入選させて頂きました。 観念的な俳句より少し脱却しました。 では最近作をご披露して今年の締めくくりとします。 ① 悴める指で引き金確かめる ② 夜空より大きな雪の降り出しぬ ③ わぎもこはひとつ姉さん毛糸編む ④ 初暦めくるがごとく年のあれ ⑤ 児を待ちて門燈灯す大晦日 ⑥ 橇の子にときおり母の振り返る ⑦ 漁終い吃水深く入港す ⑧ 漁始め船が船追ひ海たぎる ⑨ 朔北の聖樹にあれば青い星 ⑩ 赤毛布白馬の背中掛けてあり では皆様、良いお年をお迎えください。 にほんブログ村ポチを宜しくお願いします、元気の源です。
物外不遷 2014年12月23日 | 俳句 物外不遷の掛け軸を手に入れる事が出来ましたので紹介します。物外不遷は武田物外で1795年から1867年に活躍した禅僧です。近藤勇との逸話もあり傑僧と言えるでしょう。 如何ですか? 瓢箪を先に寝させて月見かな その意味は皆さんの想像妄想に任せします。 にほんブログ村ポチを宜しくお願いします、元気の源です。
習作の山 2014年10月17日 | 俳句 我ながら良く飽きもせずに続くものと厭きれる。応募しても選外ばかり、まあ好きな事だし、金もかからないから当分は続ける。 1、蝉時雨次々入れて雨戸繰る 2、制帽は麦藁帽子と元巡査 3、父の反りそのまま被るパナマ帽 4、麻服に昔の恋の皺もあり 5、病院の次はどこ行く朝曇 6、汝蟹罪あるごとく煮られけり 7、よく振りて従姉妹も蚊帳の人となる 8、昼寝より目覚めぬ事よ大往生 9、緑陰にイエスと釈迦が将棋指す 10、青田風入れて昼餉の共白髪 11、根釧の湧水に聞く秋の声 12、暑気払ひ一は浅草どぜう鍋 13、扇風機痴呆始まり首ふらず 14、また一つ季語を忘れて秋に入る 15、秋刀魚焼く妻にもありし恋の日々 16、秋晴れの大和の古寺に杖忘れ 20、小細工の俳句に詠める秋扇 21、猪を吊る棒に前後の定めあり 22、鹿垣を今年も直し艸に栖む 23、荏苒と過ぎて今年も十三夜 24、老いぬ友大根提げて訪れる 25、遥か来て白鳥村の鳥となる 26、この子らも兵とならむや七五三 27 賞罰に縁なき家系栗を煮る 28、秋の日を捕らえて沈む投網かな 29、着水を忘れて白鳥泳ぎ出す 30、鯣裂くべし温め酒啜るべし にほんブログ村ポチを宜しくお願いします、元気の源です。 こんな物を毎日作っています。退職子の暇つぶしです。