近所の児に竹トンボを作ってあげました。
子供の頃に、父から作ってもらい、自分でも作った遊び道具です。ところが子供達には作ってやった記憶がありません。サラリーマンとして忙しくなってきた頃です。
トンボ釣り、竹トンボ、杉鉄砲、ゴム鉄砲、木刀、弓、釣竿、虫籠、兎罠、竹を編み作ったモジ、魚を突くヤス、ナイフ、贋金、花火・・・・何でも作りました。贋金は色鉛筆で塗り、画才の優劣を友と競いました。
思えば豊かな自然に囲まれ、自然を相手に遊びました。持っていたのは「肥後守」だけで、時々は親父の鋸や鉈を借りました。
親父は器用で私には「飛行機凧」を作ってくれました。前翼には「ブイ」を付けて呉れたので、上空で「ブォンー、ブォンー」と鳴りひびきました。
思えば、現代の児は可哀想です。ですから近所の児に竹トンボを作って、我が子の代わりにしています。
その子よりも、その親が嬉しそうに遊んでいました。