朝から3R目である。
犬を入れて5分後に鳴きだした。鹿がいるのだ。犬の鳴き声は私の方へ来る。
銃の安全を外し、河原の方を注視した。視界の端が動いた。河の土手を走ってきたのだ。田には鹿除けのフェンスが張られて、逃げようがない。約30メーターで発砲、狙いは頭部である。
命中、鹿はもんどりうって側溝に消えた。狙いを側溝に合わせ静かにしていると猟犬が追いつき、鹿に噛みついた。
銃から残弾を抜き。近寄った。猟犬は鹿の臀部に噛みついていた。その旨を無線で報告すると、犬を縛って下さいと命じられた。首の頸動脈をナイフで切り放血していると仲間の軽トラがやってきた。手伝ってもらい、鹿を溝から引き揚げた。
全て終わり、仲間が「おめでとう」と言ってくれた。
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