今日は、総勢8名の狩であった。
1名は銃が無く、勢子のアシスタントである。犬の世話をする。
しかし、結果はダメで、チラッと2秒ほど猪を見ただけである。
午後は気を取り直して、配置についていると前の道路を喧しい車が来た。
他の狩猟グループで、犬が鳴き続けている。
これはバカ犬で、良い犬は鳴かない。猪の臭いを取ったり追跡の時だけなくのが良い犬だ。
街のチンピラが裏街で吠えるのと同じだ。
ところが、其の一名が私のマチへやって来た。ここで既に狩猟をしているのに気が付かないのだ。
「オイ、こんな所に入って来ると撃ち殺すぞ」
こう言ってやると気が付いて、逃げて行った。
彼らの親方が、我々の親分に侘びを入れて、改めて一緒にさせて下さい、と頼んできた。
そこで我々の親分が、この狩場を渡してやった。
(ほぼ終わっていて、此処には何もいないと判断した為)
大喜びの連中は頭を下げていた。