2時間ほど前にイオンモールに行きました。
文房具の専門店があるためです。街にあった文房具屋さんは、跡継ぎもなくショッピングモールが郊外に出来ると店を閉めました。
さてイオンモールの文房具屋さんで「ペン先」を下さいと女子店員に注文しました。
すると何度もペン先??と問い直します。
ほら、ペン習字とか、文章を書くペンの先、手紙を書くでしょう。
このように説明しましたが、持ってきたのはプラッチック製の万年筆でした。
仕方なく、絵に描いて説明すると、漫画用のペン先を見せました。
丸ペンやら塗りつぶし用のペン先が有ります。
普通の文章を書くペン用が欲しいのです。
店員は「普通のペン先」が理解できません。
とうとう、店にはないのが判明しました。
それで「ガラスペンはあるの?」と尋ねると万年筆の中から1本取り出しました。
定価は6000円です。軸も一体になった高級ガラスペンです。
「昔、役場の戸籍係が使用していた、アレはないの?」
この6000円以外は無いそうです。
パソコンは罪な奴です。文房具屋の品揃えは全く変わっていました。
最近、文化と文明の違い、両者の関係について考えることが増えました。
我々が日常的に使っている携帯電話、パソコン、家電製品、自動車は、いずれも西洋で発明されたもので、資本主義と社会主義も西洋で生まれた制度です。
今の世界を主導しているのは西洋文明なのですが、そのことを普段から意識することは少なく、言葉と料理という文化以外の部分は、すべて文明化されるかもしれません。
文明化は、利便性と豊かさをもたらしてくれると同時に、これまで直面したことのない影響も生じます。例えば、家と家の関係、親子関係は、日本だけでなく、中国でも大分変りましたが、社会保障は制度として機能するのかとなると、怪しい気がします。話は大分飛びますが、キリスト圏の人たちは、クローン人間を作ることが技術的に可能になったことについてどう考えているのかなどと想像してしまいます。
文房具も、毛筆からペンに代わり、ペンからパソコンと携帯に代わりましたね。
パソコン子にも文房四宝(文房四友)が懐かしい時があります。硯墨紙そして筆ですね。
今日は筆ならぬペンで失敗しました。北都に行けば、満足のいく品があるでしょうが、田夫にとっては諦めが大切のようです。
売れないものは置かないでしょう。
Gペンと言っても若い店員はわからない。
画材屋に行くか、Amazonで買うかですね。
木製のコレクト ブロッターや吸い取り紙もなかなかないですよ。