悠翠徒然

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朱墨をするのが中々大変、、、、

2017-05-27 07:46:41 | Weblog
普通の固形墨よりは、墨のおりは良いのですが、それでも中々大変です。

子供の添削になると太く書いて見せてあげるので、消費量が半端ない!

お稽古中はいつもすっているイメージです。

いつか右手が腱鞘炎になるなぁ〜(笑)

笑い事ではないですね、、、

そこで市販されている朱墨液を使ったのですが、オレンジの蛍光色で塾生さんからも、とっても不評(笑)

しかも筆先がなぜか効かなくなり、大人の添削には不向き、、、。

腕のせいか?(笑)


長年使ってきた朱墨がこちら




なんだか、雑な形です(笑)


そしてこの朱墨の色が、この弁柄色です。



書くとこんな感じになります。



筆先もよく効きます。

ベンガラ色と読みます。

元々はインドの『ベンガル』が転じて『弁柄』となったそうで、東インドの酸化鉄粘土『インディアンレッド』だとされているそうです。

江戸時代にインドから輸入されて、主に建築物などに使われてきたそうです。

私には子供の頃から馴染みのある、朱墨といったらこの弁柄色です。

オレンジ色の朱墨液は使いたくない、、、、

でも、弁柄色の固形朱墨はおりが悪くて負担が大きい、、、

泣く泣くオレンジ色の朱墨液を試してみる繰り返しなのです、、、、。


そこで出入りの業者さんに『何か良い方法はないの?』と聞いてみたのです。

同じような事を感じている先生方もたくさんいらっしゃるようで、過去に多くの先生方から同じような意見を聞かされ、何度もいくつかのメーカーと弁柄色の朱墨液の試作をしてきたそうです。

しかし全て失敗に終わり、製品化はされていないのだそうです。

現在では開発する機運はすらない、終わった話しなのだそうです。

共同開発には全面的に協力します、と申し出たのですが
『メーカーに相談してみますが、期待しないでいてくださいね』と。

無理なお願いではあることはわかってはいるのですが、同じような悩みを抱えている先生方のためにも、なんとか実現したいものです。

他国ではどのような朱墨を使って添削しているのだろう?

そんな疑問が湧いてきました。

しかしネットで調べても簡単には出てこない、、、

そこで知り合いの中国人に相談したのです。

6月の頭に大連に一週間ほど帰省するので、どんなものが欲しいのか教えてくださいと言ってくれたのです。

嬉しいなぁ〜

明日サンプル渡してきます。

でっかい固形朱墨をでっかい硯で、仕事としてする専門の人がいたりして、、、、、