梅ちゃんのガーデンブログ

コンコード環境デザイン研究所○ランドスケープデザインとまちづくりとマウンテンクライムのブログ

野焼き 大分由布の事故

2009-03-20 16:07:09 | ㈲コンコード環境デザイン研究所
野焼き 大分由布の事故
 今月、大分由布市湯布院町で行われた野焼きで4人の死者をだす事故がおこった。
山に登りランドスケープを生業としている者として、とてもショッキングな事件である。

今、日本の山は病んでいる。

 多くの山林は植林のまま放置され、草原もその維持が困難になってきている。
この事故も高齢者ばかりが被害にあっている。

 この草原は、野焼きによって維持される人間が作ったものである。人文景観といわれ、九州を代表する風景である。歴史は古く1000年以上も続いているという。
 日本の潜在植生は照葉樹林で、阿蘇やくじゅうの草原もほったらかしにしたら樹木が生えてくるのである。同じ島国でもイギリスの草原とは大きな違いをもっているのだそうだ。

 しかし、この問題は牧畜や農業を継承する人が少なくなっていることも原因だろうし、もっと言えば日本の産業構造自体が大きく変化しており牧畜、農業ではなかなか食えないということだろう。

 もちろん、NPOなどが組織されボランティアによる野焼きも実施されているがなかなか充分ではないのだろう。

 今度みそこぶし山に登るのだが、この地域も草原である。今回事故があった草原と同じように、人々の努力によって維持されている草原なのだということを思い登りたいものである。

コンコード環境デザイン研究所 梅田
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