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「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞授賞式で若者ユニオンを表彰

2015年08月10日 11時36分19秒 | 過労死・労災

上の写真=第9回中島富雄賞を受賞した首都圏学生ユニオンの栗原さん(中央)とブラックバイトユニオンの坂倉さん(右端)

~「過労死をなくそう!龍基金」第9回中島富雄賞授賞式~
首都圏学生ユニオンとブラックバイトユニオンを表彰

過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」は8月9日、第9回中島富雄賞授賞式を東京・葛飾で開催し、若者の労働環境の改善に取り組んでいる首都圏学生ユニオンとブラックバイトユニオンの両団体を今年の受賞者として表彰しました。ワタミ過労死遺族はワタミや渡辺美樹参院議員ら経営者に法的責任を取らせるべく交渉に入っていると現在の裁判闘争を報告。政治学者の五十嵐仁さん(法政大学大原社会問題研究所前所長)が「人間が大切にされる社会をめざして」と題して記念講演を行いました。


上の写真=過労死の被害者らに黙とうを捧げた参加者

会場には満席の112人が集まりました。冒頭、すかいらーくで過労死した中島富雄さんと前澤隆之さん、ワタミで過労死した森美菜さん、また当日が長崎原爆の日だったことから被爆者への哀悼を表して全員で黙とうを捧げました。


上の写真=主催者あいさつをする龍基金代表の中島晴香さん

中島さんの妻で、龍基金代表の中島晴香さんが「過労死のような死に方をすると何年たっても遺族は立ち直れない。70年たっても戦争で理不尽な死に方をした遺族と同じ。人間が人間を痛めつけて死に追いやる過労死や戦争をなくしたい」と主催者あいさつ。その後、龍基金事務局の須田光照さん(全国一般東京東部労組書記長)が、龍基金の目標としていた中島富雄さんの13回忌までの継続が来年8月に迎えることなどから、来年の第10回中島富雄賞授賞式をもって龍基金を終了させる方向性を示しました。

中島富雄賞選考委員を代表して玉木一成さん(弁護士/過労死弁護団全国連絡会議事務局長)、平野敏夫さん(医師/東京労働安全衛生センター代表理事)、福島みずほさん(参院議員/社民党副党首)の3人がそれぞれ過労死をなくす決意を語りました。授賞式では、首都圏学生ユニオンの栗原耕平さんとブラックバイトユニオンの坂倉昇平さんに中島代表から表彰状などが贈られました。

栗原さんは「労働者が命を守るためには労働組合が必要。しかし若者にとって労働組合が身近ではない。学生を労働運動につなげていくのが学生ユニオンの役割。学生が団体交渉を経験することで職場や社会で奪われた怒りを取り戻していく。学生ユニオンが全国に広がっていることと、いま街頭で若者が反原発や戦争反対で声をあげていることがつながれば新自由主義に対抗していける」と受賞の言葉を述べました。首都圏学生ユニオンを支援している首都圏青年ユニオンの神部紅委員長からも感謝の言葉がありました。

坂倉さんは「ブラックバイト業界を主導する企業と団体交渉を行い、無理なシフトやただ働きを生むコマ給を問題化して学業を安定的に行うための協定を締結したい。ブラックバイトユニオンの意義は、第一に学生自身がバイトで過剰な責任を負わされて過労死しかねない状況に歯止めをかけること、第二にブラック企業とブラックバイトは同じ職場で起きているので正社員の労働環境改善を一体で取り組むこと、第三に学生のうちに権利行使を経験することでブラック企業と闘うための訓練になる」と話しました。


上の写真=ワタミ過労死裁判の現状を報告する遺族

大手居酒屋チェーン「和民」で正社員だった森美菜さん(当時26歳)が入社2カ月で過労死した問題で裁判の原告になっている父の豪さんは「裁判の中で渡辺美樹参院議員が頭を下げたことはあったが、法的責任を拒否しため本当の謝罪とは思っていない。法的責任を認めさせるために現在、裁判の弁論準備を重ねている」と裁判闘争の現状を報告。母の祐子さんは「娘だけではなく、今もワタミで働いている人や辞めた人も自己啓発と称して研修への出席を強いられていた。このような未払い賃金を払わせる形での解決を求めている。多くの皆さんの関心が私たちの力になっていく」と支援を呼びかけました。


上の写真=記念講演を行った五十嵐仁さん

今年の記念講演として登壇した政治学者の五十嵐仁さんは、集団的自衛権行使により日本が血を流すことを前提にした日米同盟の変質、TPP(環太平洋経済連携協定)参加による日本市場の提供、「成長戦略」のための労働分野などでの規制緩和など、安倍政権が現在進めている政策を「命と健康が食い物にされようとしている」と指摘。これらの悪政に対して広範に巻き起こっている労働者市民の対抗運動がいくつかの成果をあげていることをあげ、「民主主義の再活性化をもたらしている。政治への関心と有権者の自覚を高めた。安倍政権のただちの退陣を求めていこう」と話しました。

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