(初公判を終え、加藤弁護士、支援の仲間と裁判所前で)
会社欠席の法廷で井上委員長が堂々と意見陳述
東陽ガスは雇用主として果たすべき経営上の責任を果たせ!
8月22日、東京地裁にて、東陽ガス支部が7月12日に提起した「借金漬け労働」撤廃を求める訴訟の初公判が行われました。
東陽ガス支部原告組合員も多くが参加。そして、平日にもかかわらず、全日建連帯労組をはじめとする労働組合の仲間、東部労組各支部の仲間が支援傍聴に駆けつけてくれました。42席の傍聴席は支援の仲間でほぼ満員という状況でした。
この日、会社側は社長はおろか、弁護士も法廷に姿を現しませんでした。初公判に限り、出廷しないことは「擬制陳述」として認められていることではあります。しかし、このような不誠実な対応は、組合として容認できるものではありません。
このような中、東陽ガス支部井上委員長が「意見陳述」を行いました。井上委員長は堂々とした口調で、東陽ガスが行っている「借金漬け労働」の実態、それによって被った苦しみなどについて述べました。
この「意見陳述」において、井上さんは「生活を立て直そうと、車やバイクなど、自分の財産を処分せざるを得なかった、との報告もあります」と「借金漬け労働」の実態を明らかにし、「なぜ、会社からの指揮命令のもとで労働している私たちが、配送にかかる経費を自分たちで負担しなければならないのでしょうか。そしてなぜ、収入が低く払いきれない経費を、『借金』として労働者が負わなければならないのでしょうか。会社は、雇用主として果たすべき経営上の責任を放棄し、私たちに押しつけているとしか思えません」と会社のやり方を糾弾し、裁判所の公正な判断を求めました。
切々と、しかし固い決意で訴える井上さんの言葉には、裁判官も真剣に耳を傾けていました。
東陽ガス支部は、この初公判をうけ、闘う決意をさらに固めています。
次回、第2回公判の期日は以下の通りとなりました。次回は会社側も出廷してきます。みなさんの支援傍聴、よろしくお願いいたします!
【東陽ガス支部「借金漬け労働」撤廃を求める訴訟 第2回公判】
<口頭弁論>
■日時:2011年10月13日(木)午後3時
■場所:東京地裁527法廷
東陽ガスはただちに「借金漬け労働」をなくせ!
雇用主としての責任を果たせ!
自社の従業員が、ここまでして、悲痛な叫びを上げているにもかかわらず出廷しないなんて!!
次の、第二回公判は「擬制陳述」などという、不誠実な対応は出来ないのだから、どんな顔して出廷するのか、しっかり観察します!!