2014月7月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「有給休暇」関連相談メールから抜粋し、以下の事例を紹介します。
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「有給休暇」関連相談事例から(2014月7月分)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2014年9月16日
1、 すかいらーくジョナサン。人手不足なのに人を入れません。社員やパートの子供が病気でどうしても休む時は、代わりに働いてくれる人を社員やパート自身が必死になって探します。月に二回無償の会議もやります。休みの人も出席させられます。
2、 毎日2~3時間の残業、公休もまともに休めない。昼休みでさえ満足に取れない。それでもまだ働き足りないと言われる。有給休暇を取るとその分ボーナスでカットされる。
3、 退職が決まり、残っている有給休暇の消化に入ったが、引き継ぎ作業でほとんど休ませてくれない。このままでは多日数の有給休暇が無駄になってしまう。会社は、引き継ぎを完了しないと退職金も支払わないという。これでは完全な有給休暇取得への妨害行為だ。
4、 保育園勤務。うつ病となり相談したら、園長らから「自分勝手。裏切り者」「うつなんて心が弱いから」「逃げ出して墜ちる」等罵倒される。これを聞いて退職を決意したが、残っている有給休暇20日間は使用できるか。
5、 過酷な業務が原因でうつ病になり労災で一年間休職を余儀なくされていた。職場に戻ったが、会社は「有給休暇は出勤率8割を切っているのであげる訳にいかない」と言う。労災で休職した期間は労働したと見なされるのでは。
6、 パート。社員には有給休暇があるのに、パートは幾ら長い期間働いても1日も貰えない。会社には何年も前から言っているのに、いまだ支給してくれない。
7、 グループホームで勤続10年。経営者は、職場内の私たちの真面目な恋愛に口をだしてきて「別れろ、別れろ」と強制してきたが、二人は結婚を決意していたので、二人とも退職を選択した。退職までの一ヶ月間酷い仕打ちを受けた。残っていた有給休暇もわずか1日しかくれなかった。今も雇用保険被保険者証も離職票もだしてくれない。
8、 派遣労働者。週5日間、1日6時間勤務している。有給休暇を取得したら、その支払い額が「過去3ヶ月分に支払った賃金平均の60%」の支給だった。違法とならないのか。
9、 クリニック勤務の正社員。事務員が少なく、一人が有給休暇を使うと残っている方が大変な思いをするので、結局、年間で2~3日しか使用できない。
10、 退職を決めて、残っている有給休暇の消化を申請したら、社長は「途中で辞める人間の有給休暇は認められない」と怒ってきた。
11、 入社時、「退職時には残っている有給休暇は買い取る」と約束していたのに、いざ退職が決まったら逆ギレされ買い取ってくれない。
12、 退職時32日間残っていた有給休暇を20日間分しか使わせてくれない。
13、 介護老人保健施設職員。管理職が一方的にシフトに有給休暇を付けてくる。しかも、公休日なのに有給休暇にしてくる。自分の好きな日は取れず、冠婚葬祭だけしか認めてくれない。盆休み、年末年始、5月の連休は一切だめです。
14、 老人ホーム。新しい管理職が来てから、有給休暇が全く自由にとれません。以前はみんなで協力しあって自由にとれていたのにこれはパワハラではないか。
15、 介護施設。正社員。休日出勤しても給料はでない。週一回の会議には公休日の人も無給で出席させられます。有給休暇も自由に使わせてくれない。
16、 勤続5年。精神障害者。低賃金で手取り10万円を切る。有給休暇制度無し。会社に改善を要求したら「辞めてもらって結構」と言われた。
17、 従業員60名程度の会社。社長は就業規則を作らせない。年間の休日は80日間ほどしかない。有給休暇制度はないし、インフルエンザで一週間休むとその後のその分の公休が無くなる。ペナルティとして5千円の罰金制度もあり、クレームには社員の自腹で対応。社長は罵声や暴力のパワハラ。
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