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バングラデシュ労働者 労災問題全面解決!  

2009年11月06日 09時20分17秒 | 過労死・労災

バングラデシュ労働者 労災問題全面解決!

 5年間の日本滞在中に労災事故に見舞われたバングラデシュ労働者が、このほど労災事件を全面的に解決、無事帰国を果たしました。労災保険給付(療養補償、休業補償及び障害補償各給付)はもちろん、会社からの解決金も獲得。金銭給付総額でおよそ340万円となります。

 2004年10月に来日し、翌年1月から茨城県古河市の工場でプラスチック成型業務に従事していたバングラデシュ労働者Aさんは、2008年8月、工場の2階で仕事中、1階で突然火花が散り発煙したため急ぎ確認しようと、階段を駆けおりたところ途中で足を滑らせ、右足を骨折、歩行困難となったものです。

 ところが、工場を経営する会社は労災保険の「登録」(所轄労働基準監督署への「保険関係成立届」の提出)もしておらず、労災手続きもしてくれません。

 悪いことは重なるもので、「オーバーステイ」で入国していたAさんは、被災直後、東京入国管理局に摘発されてしまったのです。

 進退きわまったAさんは、2008年10月、東部労組に活路を求め相談してきました。緊急を要したためすぐさま組合に加入してもらい、その場で本部スタッフが社長に電話をかけ労災手続の申入れを行いました。組合と一緒に所轄署である労働基準監督署へ赴くこと説得しました。

 2008年11月に「労使」ともども古河労基署を訪れ、死傷病報告、保険関係成立届、労働保険保険料申告、労災保険給付請求等一連の法定手続き完了させ、Aさんは療養に専念することに。

 その間Aさんは、「仮釈放」の手続きを取り、休業補償給付を受給し続けながら、2009年5月無事治癒し、同年9月には古河労基署より障害等級「14級」との決定がなされたのです。

 会社からは、数回の団体交渉のすえ、「見舞金」として解決金を支払う旨の申し出があったためこれを受入れ、今般の「全面解決」、そして帰郷となったものです。

外国人労働者の皆さん!

東部労組に入って
労災問題その他の労働問題を解決していきましょう!  

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-11-08 20:37:50
労働組合の力があって解決できた案件ですね。
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