市進支部 第３５回団体交渉

春闘要求提出
並木委員長・高畑組合員の労働条件維持、移動時の賃金不払いの是正を会社が約束

１月３０日、東部労組市進支部と（株）市進との第３５回団体交渉が新小岩の会社施設で行われました。
会社側からは（株）市進の原園取締役以下５名、組合からは東部労組本部菅野委員長と市進支部並木委員長と高畑組合員が参加しました。

この日の団体交渉において、組合から会社に対し２０１７年の春闘要求（上画像）を提出し、各要求事項について協議を行いました。

第３項につき、会社は「並木委員長に２０１７年度も集団授業を担当させる」ことを約束しました。「５１才雇い止め規定」は撤廃されましたが、会社は５１才を超える講師につき、原則として集団授業は担当させない、としていました。２０１６年度、並木委員長は争議解決の際の和解条件に基づき、集団授業１クラスを担当してきましたが、会社はこれを「特例」として２０１７年度は集団授業を担当させない旨をこの間の団体交渉で示唆してきました。集団授業を担当させない＝その分の減収につながる実態があるため、組合はこれに対し「争議再開も辞さず」と、撤回を強く求めてきました。
そうした中、会社はこの日の団体交渉において、並木さんについて２０１７年度も集団授業１クラスを担当させることを約束しました。
また、高畑組合員についても、今年度の賃金水準を維持する旨を会社は約束しました。
「労働条件の不利益変更は許さない」との組合の強い姿勢が呼び込んだ成果です！

ただ、両名の労働条件が維持されたとはいえ、それで終わりではありません。組合は引き続き、春闘要求第１項、２項にある通り、「生活できる労働条件」を求めて闘っていきます。また、５１才以降の労働条件変更についても撤廃を求めていきます。

組合はこの間、「業務から業務への移動時の賃金支払い」を求めてきました。
例えば、春闘要求書第６項にある場合など、移動時の賃金が支払われていないという実態がありました。これにつき、組合はそういった状態の是正、過去の不払い分の支払いを求めてきました。
これにつき、会社はこの日の団体交渉において、「是正する」旨を約束しました。
具体的には、業務間の移動も含め、いわゆる「中空き」の時間をなくすようにする、春闘要求書第６項にあるような移動時間の過去２年の不払い分につき、精査して支払うことを検討する旨を約束したのです。
これについても、組合の要求が会社を動かした、組合の大きな成果です。

また会社は、「講師の休憩時間確保」を徹底する旨を明言しました。
実態として休憩の完全実施が困難な状況もある中、休憩時間確保のため、「休憩用の部屋の確保」、「休憩時間中の電話対応等の業務はさせない」などの施策を実行する、としました。

組合の要求・闘いで、一歩ずつではありますが職場環境の改善も実現しつつあります。

その他、第８項について会社は「対応する」ことを約束、一時金・退職金制度、有給の慶弔休暇の創設については、「検討する」としました。

市進で働くみなさん！
みなさんの職場における問題、改善を求めたいことなど、組合に入っていっしょに問題を提起し、改善をかちとっていきましょう！
ぜひ東部労組市進支部にご相談ください。