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全国一般東京東部労働組合の記録

メトロコマース支部 第2回団体交渉の報告

2009年05月16日 20時37分17秒 | 東京メトロ売店

写真=第2回団体交渉に臨むメトロコマース支部組合員ら

東京メトロ売店の契約社員が職場環境改善と組合権利勝ちとる!
1.売店員への休憩室(=駅の詰め所)の確保
2.衛生対策としてアルコール消毒液の支給
3.組合掲示板の設置・利用を認めました

会社の不誠実回答を許さず正社員化・均等待遇を実現しよう!

東京地下鉄(東京メトロ)の駅売店「メトロス」契約社員たちでつくる、私たち全国一般東京東部労組メトロコマース支部と株式会社メトロコマースとの第2回団体交渉が昨日(5月15日)、メトロコマース本社(東京都台東区)で開かれました。

組合側は支部から勝部委員長はじめ6人(初参加2人含む)、本部から3人の計9人が出席しました。会社側は土佐取締役をはじめ5人が出席しました。

団交では会社側が、組合の提出した要求書(こちら)に対する「回答書」を勝部委員長に手渡しました。その後、回答書に沿って協議が行われました。

私たちの最大の要求である「期間の定めのない正社員としての雇用」と「正社員(契約社員A)との格差是正=均等待遇」についての会社回答はまったく許しがたい内容でした。

会社が期間の定めのない雇用を拒む理由は「地下鉄の営業が道路管理者(国・東京都)から占有許可を受けている関係で、1年ごとに売店営業(2次占有)の申請と承認が必要だから理論上は契約社員にならざるをえない」というものです。

とんでもない話です。会社の論理でいけば地下鉄構内で従事している労働者はすべて1年以内の有期雇用になってしまいます。メトロコマース自体に正社員の売店員がいることをどう説明するのでしょうか。3ヶ月や6ヶ月という細切れ契約を10年以上にわたって繰り返してきた「実態」をどう説明するのでしょうか。

格差是正の要求について、会社側は「正社員と契約社員A、Bはその役割・責任が異なっているため賃金などに違いがあることは法令違反にあたらない」との回答でした。

これに対して組合側からは初参加者を中心に「私(契約B)とAの人とでどこに仕事の違いがあるのか。私が出番の時には新聞や雑誌が少なくなるのか」「みなさん(経営陣)がいくら役員報酬をもらっているのか知らないが、私たちは時給1000円でアパートの家賃を支払うのも大変なほど生活保護ギリギリの生活を強いられている。同じ仕事なら同じ賃金という原則にすべきだ」といった怒りの声が起こりました。

このように会社の回答内容はおおむね組合要求に誠実に答えたものではありませんが、その中でも職場環境の改善と組合権利の獲得という3つの「成果」を勝ちとることができました。

1つめは、売店員の休憩室を確保させたことです。休憩時間には、それぞれの駅の詰め所を利用できるよう会社側が東京メトロに協力を求めて利用できるようにしたとのことです。これまで多くの売店員たちが昼食を食べるのもくつろぐのも、あの狭い店内で過ごしていたことから考えると職場改善に一歩前進したといえます。

2つめは、衛生面での組合からの訴えを受けて、すでに支給されているウエットティッシュに加えてアルコール消毒液が支給されました。

3つめは、組合掲示板の使用を認めさせることができました。場所や位置などは検討して組合に通知するとのことです。

いずれもメトロスで働く人たちが組合を立ち上げて声をあげた最初の成果です。私たちは人間らしい生活を手に入れるためにさらに前進してきます。メトロ売店員は東部労組メトロコマース支部で団結しましょう。

連絡先は次のとおりです。全国一般東京東部労組本部のメトロコマース支部担当(須田・矢部)まで。電話03-3604-5983、ファックス03-3690-1154、メールinfo@toburoso.org

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