「愛の家」グループホームでストライキ抗議行動!
会社は不当労働行為をやめろ!暴力行為を謝れ!
会社は不当労働行為をやめろ!暴力行為を謝れ!
「愛の家」で働く職員はともに立ち上がろう!
全国一般東京東部労組は12月4日、高齢者介護施設「愛の家」グループホーム葛飾奥戸で調理スタッフとして働いている中嶋光男組合員への会社側の不当労働行為に対してストライキ抗議行動を実施しました。
緊急の呼びかけにもかかわらず、東部労組各支部の組合員に加え、葛飾区労協、東部全労協、東京清掃労組葛飾支部、全労働者組合の仲間も支援に駆けつけてくれました。
問題の発端は、中嶋組合員が一週間前の11月27日に会社側から配置転換を命じられたことです。
この配置転換は、不払い残業代の支払いを中嶋組合員が東部労組とともに会社側に要求したことと職場内で正当な労働組合活動を行ったことへの報復措置です。
会社側が異動先に指定しているのは埼玉県の遠隔地で、病気を抱えた高齢の中嶋組合員にとって通い続けることは不可能で、事実上の解雇処分と言えるものです。
これらが労働組合法第7条の不当労働行為(不利益取り扱い及び支配介入)に該当するのは明らかです。
「愛の家」は学研ホールディングスの傘下にあるメディカルケアサービスが全国各地に展開している高齢者用のグループホームで、その葛飾奥戸の施設で調理担当として働いている中嶋組合員はメディカルケアサービスの子会社グリーンフードに5年前から雇用されている契約社員です。
同施設においては出退勤ごとにタイムカードを打刻していますが、ほぼ毎日のように数分単位の労働時間が切り捨てられ、その部分の賃金が支払われていませんでした。
労働基準法第24条の「賃金全額払いの原則」に反することは明らかです。
中嶋組合員が過去2年超にさかのぼって計算したところ10万円以上もの未払い残業代が発生していたのです。「たかが数分」ということで済ませられる話ではありません。
違法な扱いが中嶋組合員だけではなく他の施設の職員も同じだとしたら、巨額の残業代が未払いになっている可能性があります。
組合は会社側に団体交渉で違法状態の是正を求めるとともに、中嶋組合員は「愛の家」葛飾奥戸で働く他の職員にも未払い残業代をいっしょに請求しようと働きかけました。
今回の配置転換は、これらの組合活動を嫌悪した会社側の不当労働行為なのです。
また、11月27日の一方的な辞令交付の際、中嶋組合員が再三にわたり「(組合の)本部を通してほしい」と要請したにもかかわらず、会社側の役員2人は中嶋組合員の行く手を物理的に阻み、施設内の小部屋にむりやり拘束しようとするなど暴力的な行為に及びました。
肉体的・精神的に不安を感じた中嶋組合員は何とかその場を逃げ出し110番通報し、警察官が現場に駆け付けたことで、ようやく会社側の役員2人の暴力的な行為は収まりましたが、このような行為は断じて許されるものではありません。
そこで会社側が今回引き起こした事態を受け、中嶋組合員は12月1日から無期限ストライキに入りました。
本日の抗議行動は、中嶋組合員のストライキ闘争を支え、会社側の不当労働行為に抗議するとともに職場の仲間にともに闘いに立ち上がるよう呼びかけるためのものです。
マイクをにぎった中嶋組合員は「残業代の不払いは犯罪だ。『愛の家』がまともな営業をやるように、労働者の雇用と生活を守られるように今後活動していきたい」と決意を語りました【写真】。
不当配転の撤回と中嶋組合員への暴力行為への謝罪を求める要求書を施設長に手渡した後、中嶋組合員の音頭による団結ガンバローでこの日の行動を締めくくりました。
みなさんのご支援をよろしくお願いいたします。