【東部労組マツモト支部】固定残業代裁判で勝利判決!
全国一般東京東部労組マツモト支部が会社に対して固定残業代の無効と残業代の支払いを訴えた裁判で、東京地裁は12月19日、組合側の勝利判決を言い渡しました。
判決は、株式会社マツモト(松本一郎社長)の固定残業代について、雇用契約書などであらかじめ労働者と合意していないこと、勤務状況とかけ離れた長時間を固定残業代として想定していること、深夜の時間帯で働く組合員らと日中の時間帯で働く労働者とが同額の固定残業代であることなどを理由に残業代の対価ではないと判断し、原告の組合員3人に未払い残業代約1600万円を支払うよう命じました。
悪質な事案の場合に裁判所が命じることができる「付加金」の請求も認められました。また、提訴後に会社側があわてて雇用契約書を労働者と結ばせた際に固定残業代制度について組合員は拒否の意思表示をしたことを判決は認定し、その契約書が有効な合意ではないと断じました。
判決が認定した休憩時間の算定などに異議があるものの、最大の争点だった固定残業代の無効を含めて組合側の主張をおおむね認めています。同支部は2021年11月に結成して以来、固定残業代の無効と残業代支払いを会社に一貫して要求してきましたが、その正当性が司法の場でも証明されました。
判決の言い渡しを受けてマツモト支部組合員と弁護団は裁判所前で「勝利!」の横断幕を掲げました【写真】。これまで同支部が呼びかけた社前行動や裁判の傍聴などにご支援いただいたすべてのみなさんに心より感謝申し上げます。
組合員3人は連日、ごみ収集・運搬の仕事を深夜に長時間行いながら残業代も深夜労働手当も払われることがありませんでした。これに対して会社は「うちは固定残業代だから」「どんぶり勘定だ」などというデタラメな言い分で逃げ回っていました。
このような不当な固定残業代を背景にした過酷な連日の長時間・深夜労働は組合員3人の心身をむしばみ、提訴後に三嶋委員長はがんで「余命」宣告を受け、相原組合員は仕事中に重大な交通事故に巻き込まれ、福井組合員も労災・職業病で苦しんでいます。
勝訴によって残業代が支払われたとしても労働者の命や健康は返ってきません。会社と松本社長は過ちをただちに認め、すべての労働者に不払い残業代を支払い謝罪するべきです!
マツモト以外のごみ収集・運搬会社やその他の業種でも同じような固定残業代の悪用による長時間労働・残業代不払いが横行しています。労働者の安全は闘いなくして守ることはできません。労働者の生活と権利を守るため、ともに声を上げていきましょう!
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・電話 03-3604-5983
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