関東大震災虐殺100年追悼とレイシスト抗議行動を実施
1923年の関東大震災から100年を迎えた9月1日、全国一般東京東部労組は「労組反戦行動実行委員会」に結集する各労組の仲間とともに、震災時に起きた虐殺の犠牲者への追悼行動に加え、加害の歴史を否定・改ざんしているレイシスト集団や東京都に対する抗議行動を実施しました。
同日の一連の行動に参加したのは各労組の組合員ら34人【上の写真】。午前11時から東京・両国の都立横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑前で営まれた追悼式典に参列しました。式典では、震災時に軍、警察、そして「自警団」という形で国家権力の差別デマに乗った民衆によって多くの朝鮮人や中国人が虐殺された事実を踏まえ、犠牲者への追悼の辞が述べられ、黙とうを行いました【下の写真】。
かつて日本の労働組合は産業報国会として侵略と植民地支配に加担する過ちを犯しましたが、その歴史は震災時のデマに扇動されたとはいえ朝鮮人・中国人への虐殺を許してしまった、労働者人民自身が加担してしまったという事実が大きく影響しています。再び日本政府が大軍拡の戦争準備をしている中で差別排外主義の克服は現在の日本労働者人民にとって切迫した課題です。
式典後、参加者は亀戸・浄心寺にある「亀戸事件」の犠牲者追悼碑を訪問しました。同事件はやはり震災の混乱に乗じて「南葛労働会」など労働運動・社会主義運動の活動家10人が警察に連行されて虐殺されたものです。こうした犠牲があって現在の労働者の権利が獲得されたという歴史を忘れずに、自分たちも弾圧や犠牲を恐れずに労働運動を闘っていこうと決意し、組合員一人ひとりが追悼碑前で手を合わせました【下の写真】。
その後、夕方に都立横網町公園内の朝鮮人犠牲者追悼碑前でレイシスト集団が差別集会を計画しているとの情報が入ってきたため、急きょ有志のメンバーで再び同公園に向かい追悼碑前での抗議行動に参加しました【下の写真】。
歴史の改ざんと朝鮮人犠牲者への冒とくを許さない決意で集まった多くの労働者人民の抗議に阻まれ、結局、レイシスト集団は追悼碑前に近づけずに退散するほかありませんでした。この混乱の一切の責任は差別集会に使用許可を与えた東京都にあります。
レイシスト集団の動きは、あの虐殺から100年たっても日本社会はいまだ差別排外主義を克服できていないことをあらわにしました。われわれ労働者人民はこの現実を自らの問題として重くとらえ、団結と闘いの拡大によって解決していかなければなりません。
同日の行動の最後に東部労組は友好労組のプレカリアートユニオンが呼びかけた東京都による朝鮮人虐殺の歴史隠ぺいに抗議する都庁前アクションに合流しました。都知事の小池は今年も朝鮮人犠牲者への追悼文を送らず、差別集団に都立公園の使用許可を与え、さらには都の人権事業で朝鮮人虐殺を扱ったアーティストの映像作品の上映を禁止しました。都庁前に結集した多くの仲間とともに「加害の歴史否定をやめろ!」という声を上げました【下の写真】。
レイシスト集団の動きは、あの虐殺から100年たっても日本社会はいまだ差別排外主義を克服できていないことをあらわにしました。われわれ労働者人民はこの現実を自らの問題として重くとらえ、団結と闘いの拡大によって解決していかなければなりません。
同日の行動の最後に東部労組は友好労組のプレカリアートユニオンが呼びかけた東京都による朝鮮人虐殺の歴史隠ぺいに抗議する都庁前アクションに合流しました。都知事の小池は今年も朝鮮人犠牲者への追悼文を送らず、差別集団に都立公園の使用許可を与え、さらには都の人権事業で朝鮮人虐殺を扱ったアーティストの映像作品の上映を禁止しました。都庁前に結集した多くの仲間とともに「加害の歴史否定をやめろ!」という声を上げました【下の写真】。
すべての労働者人民のみなさん!関東大震災の虐殺から100年、われわれは世界から戦争も差別も根絶することはできていませんが、一方でこの日の行動には多くの労働者人民が炎天下に駆けつけ、虐殺を糾弾し、犠牲者を追悼し、体を張って敢然と闘っていました。われわれはこの闘いにこそ歴史を変える力があると確信しています。ともに団結して闘っていきましょう!