写真=2月20日に東京メトロ上野駅前で宣伝行動を行った東部労組メトロコマース支部
東京メトロ・メトロコマースは非正規労働者の生存権を守ってください!
疋田組合員と青木組合員ら契約社員Bの今年4月以降の雇用確保を!
動画・2月20日上野駅前宣伝行動
東京メトロ駅売店の非正規労働者らでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部が、今年3月末に東京メトロとその100%子会社で直接の雇用主であるメトロコマースが11人の非正規労働者を65歳定年制のもとでクビを切ろうとしていることに反対している問題で、会社側からの最終回答を得るための3月10日の団体交渉が迫ってきました。私たちはあらためて東京メトロとメトロコマースの経営者に対し、同支部の疋田組合員と青木組合員を含めた契約社員Bの11人のうち希望する人については今年4月以降の雇用を確保するよう強く求めます。
東京メトロ駅売店の非正規労働者は、長年働いてもほとんど時給が上がらず、正社員には支給される住宅手当や家族手当ももらえません。月の手取りはフルタイムで働いても13万円程。祝日でお店が休みになる日が多い月には12万円代に落ち込みます。これではどれだけ節約しても貯金する余裕はありません。高齢になっても年金がもらえない人や、もらえても低賃金ゆえに到底暮らしていける額にはなりません。また、何年働いても非正規労働者には退職金が1円も支払われません。しかし、65歳定年制だけは正社員と同じなのです。さんざん差別をしておきながら定年退職を迫られても、非正規労働者の多くはたちまち路頭に迷うしかありません。
同支部は現在、労働契約法20条を使った賃金差別をなくすための裁判闘争を闘っていますが、すぐに差別を是正できないのであれば、せめて希望する非正規労働者には65歳以降の継続雇用を会社側に要求してきました。その最終回答が3月10日の団体交渉であるのです。
同支部は2月6日に東京メトロ町屋駅前、2月20日に東京メトロ上野駅前で、東京メトロ利用客らに非正規の販売員の継続雇用を訴えるための宣伝行動を行いました。お客さんたちは次々とビラを手に取り、支部の手作りのボードには「不当な仕打ち。負けずにがんばって」「定年を口実に生きる権利をうばうな」など、東京メトロとメトロコマースへの抗議のメッセージを書いてくれました。
仮に会社側が65歳以降の非正規労働者の雇用を奪うという冷酷な仕打ちをするのであれば、私たちは様々な措置で対抗していく考えです。その一つとして4月1日、支部組合員らは3回目のストライキに立ち上がり、お客さんらに書いてもらったボードを先頭に東京メトロへの抗議アピール行動を行う決意です。その際には皆さんのよってたかってのご支援とご協力をよろしくお願いします!