(写真=今年5月1日のメーデーで非正規労働者代表で発言したメトロコマース支部)
東京メトロ売店の非正規労働者が勝ち取った成果
東京メトロ駅売店の非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部が今月発行した職場ビラ「東部労組メトロコマースNEWS 2013年10月号」を一部改訂したうえで以下に紹介します。
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東部労組メトロコマース NEWS 2013年10月号
賃金・ボーナスの引き上げ、契約社員への退職金導入や定年制廃止、介護等の家庭生活と調和した労働、パワハラの根絶、希望者全員の正社員化・・・…。これらをすべて実現する道があります。それはメトロスの販売員が労働組合に団結することです。私たちと一緒に労働条件の向上を勝ち取りましょう!
メトロス販売員の皆さん、日夜のお仕事お疲れ様です。
私たちは2009年3月にメトロスの契約社員Bで結成した労働組合「全国一般東京東部労組メトロコマース支部」です。結成から4年半がたちましたが、これまでに私たちが勝ち取ってきた成果をあらためて以下の通りお知らせします。
1.売店員が休憩室を利用できるようになった
2.営業中に丸椅子に座って良いことになった
3.売店を閉めてトイレに行っても良いことになった
4.有給での忌引き休暇が契約社員Bももらえるようになった
5.社員親睦会である「協和会」に契約社員Bも入会できるようになった
6.食事補助券を契約社員Bも支給されるようになった
7.送風機が設置された(全店舗)
8.売店内で熱が発生しにくい蛍光灯への取り替え
9.契約社員Bへの昇給制度=賃上げを実現
10.開店準備時間(30分)が確保されるようになった
11.契約社員Bにも社内報『ゆーらん』が配られるようになった
12.皆勤手当を残したままの早番手当の導入が実現
13.契約社員Bにも福利厚生面での差別是正が実現(全国各地にある東急グループのホテル・契約旅館等への補助)
14.労災時の休業補償(8割)と賃金との差額2割分が契約社員にも出るようになった
15.上司によるパワハラ行為を謝罪させた
16.ボーナスの不明朗な支給を是正させ差額を支払わせた
17.サービス残業をやめさせた
18.職場環境に配慮させるための配置転換(店舗異動)を認めさせた
19.財務情報の一部を開示させた
20.65歳以降も希望する人の雇用延長を実現させた
これら一つひとつは人によっては「小さいこと」に映るのかもしれません。しかし販売員にとってはどれも切実な要求です。
こうした要求が実現できたのはなぜでしょうか。東京メトロやメトロコマースの経営者がかわいそうな販売員に「お恵み」で与えてくれたものではありません。私たちが労働組合を結成し、会社側と交渉を粘り強く重ねたからです。労働組合で団結した力です。とくに契約社員Bの権利拡大は契約社員B自身が立ち上がったから実現できたものです。上記の勝ち取った成果のうち最後の項目の「65歳以降の雇用延長」が実現できたのは、皆さんもご存知のとおり今年3月に私たちがストライキを実行したからです。
他方で結成以来、私たちが要求している希望者全員の正社員化=すべての販売員の待遇の平等化はいまだ達成されていないのも事実です。私たちはこの要求を一度たりとも降ろしたことはありません。しかし要求が実現するかどうかは経営者との力関係で決まります。つまり私たち販売員の団結が大きくなるか小さくなるかで決まると言って過言ではありません。
そうである以上、本当に抜本的な制度改革を実現させたり、もっと高い要求を勝ち取ったりすることを望むのなら、せっかくできた団結を分散させる方向ではなく、今こそ私たちと一緒にすべての販売員が全国一般東京東部労組メトロコマース支部に結集することが大切ではないでしょうか。
メトロスで働いている皆さん、是非、次ページ以降の後呂良子委員長のメッセージを読んでください。そして意見や感想を以下の連絡先に寄せてください。また仕事上で困ったことがあれば、どんな小さなことでも構いませんので、気軽に電話してください。
★全国一般東京東部労組メトロコマース支部(担当:須田)
電話 03-3604-5983
メール info@toburoso.org
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