
(写真=昨年3月に初めてのストライキに立ち上がったメトロコマース支部の仲間)
東部労組<主張>闘うメーデーでメトロコマース支部ストライキによってたかって勝利しよう!
私たち全国一般東京東部労組の機関紙『東部労働者』2014年4月号に掲載された、メーデーでのメトロコマース支部ストライキ闘争に関する<主張>を以下に掲載します。
<主張>闘うメーデーでメトロコマース支部ストライキによってたかって勝利しよう!
すべての仲間の皆さん!来たる5月1日のメーデーに、東京メトロ地下鉄駅売店で働く非正規労働者の女性たちでつくる東部労組メトロコマース支部は全日ストライキに入り、東京メトロ本社前での抗議アピール行動に立ち上がります。皆さんのよってたかっての支援を切望します。
■東京メトロは非正規労働者への差別をやめよ!
東京メトロの子会社メトロコマースに雇用されている販売員は正社員、契約社員A、契約社員Bの3つの雇用形態に分かれ、同じ仕事をしているにもかかわらず労働条件で大きな格差がつけられています。メトロコマース支部の組合員は全員、もっとも劣悪な処遇の契約社員Bです。月の手取りは13万円台で、貯金する余裕はありません。高齢になっても年金がもらえない、あるいは年金だけでは暮らせません。正社員には支給される退職金は1円も払われません。それなのに65歳定年制だけが正社員と同じです。
メトロコマース支部は昨年3月、非正規労働者への定年制に反対して初めてのストライキと抗議行動を闘いました。その結果、当事者であった瀬沼組合員は6カ月の雇用延長を勝ち取ることができました。
ところが、メトロコマースと東京メトロは6カ月の延長後は雇用継続を一切認めず、昨年11月には瀬沼組合員のクビを切り、今年3月末には加納組合員を65歳定年制に基づきクビを切りました。正社員の定年制を非正規労働者に適用するのなら、まず正社員と同じ賃金、ボーナス、退職金を支払うべきではないでしょうか。東京メトロの非正規労働者に対する差別こそが問題の根源にあります。
メトロコマース支部は再びストライキ闘争に敢然と立ち上がることを決意しました。この闘いはメトロコマース支部だけの闘いではなく、同じように涙を流している全国の非正規労働者の生活と権利をかけた闘いです。
■身体を張って闘うメーデーの歴史に続こう!
多くの企業で非正規労働者は増え続け、労働者に占める割合は過去最高の38.2%にのぼります(総務省・労働力調査2014年2月分)。正社員の平均年収が486万円であるのに対して、非正規労働者は168万円にとどまり、約2.6倍の格差があります(国税庁・2012年分民間給与実態統計調査)。
非正規労働者を使う理由について企業に調査した結果で圧倒的に多いのが「賃金の節約のため」「労務コスト節約のため」との回答(厚生労働省・2007年就業形態の多様化に関する総合実態調査)で、安い賃金で使い捨てられるから非正規労働者にしているのだと公言してはばからないのが経営者です。
このような経営者に対して、非正規労働者の待遇改善がお願いや説得でもたらされると考えるのは現実的ではありません。労働者の団結と闘い抜きに権利は獲得できません。とりわけ非正規労働者自身が声を上げ、身体を張る必要があります。それはメーデーの歴史が証明しています。
1886年5月1日、長時間労働に苦しんでいた米国シカゴの労働者35万人が8時間労働制を要求し、ストライキに突入しました。経営者は警察と結託し、ストライキ参加の労働者を射殺したり逮捕・絞首刑に処したりしました。それでも労働者は闘いをあきらめず、1890年5月1日には世界各国で第1回国際メーデーが開催。世界中の労働者が血と汗を流して闘い続けた結果、8時間労働制という現在では当たり前の権利を勝ち取ることができました。これがメーデーの起源です。
私たちも128年前のシカゴの労働者に続こうではありませんか!メーデーに大結集し、東部労組メトロコマース支部のストライキ闘争によってたかって勝利しましょう!
【5・1メーデー行動 東部労組メトロコマース支部 ストライキ闘争】
■集合日時:2014年5月1日(木)午後1時
■集合場所:東京メトロ本社(東京都台東区東上野3-19-6)
※東京メトロ 銀座線/日比谷線 上野駅 1番、2番出口すぐ
■連絡先:全国一般東京東部労働組合メトロコマース支部(担当・須田光照)
電話 03-3604-5983
メール info@toburoso.org
頑張りましょう!!