沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は残業代を支払いなさい!
有期雇用の女性労働者が労働基準法違反で労働基準監督署に申告
有期雇用の女性労働者が労働基準法違反で労働基準監督署に申告
一般財団法人「沖縄観光コンベンションビューロー」(OCVB)の東京事務所で働いている女性労働者が全国一般東京東部労組に加入して不払い残業代の支払いを求めてきましたが、OCVB側がわずかな部分を除いて支払いを拒否してきたため、9月8日付けでOCVBを労働基準法違反で中央労働基準監督署に申告しました。
この女性労働者は、有楽町駅前の交通会館内にあるOCVB東京事務所【写真】で有期雇用として昨年1月から働いています。この女性労働者は退勤時間である17時45分を連日のように超過して働き、それは同事務所で管理しているタイムカードの打刻記録からも明らかですが、その大部分の残業代が支払われてきませんでした。
入社時の過去約1年半にさかのぼって業務上のメールやチャットの記録など明確な証拠が残っているものだけでも50万円以上が未払いになっています。これを女性労働者は東部労組とともに団体交渉で請求したものの、OCVB側はわずか3000円足らずしか不払いとして認めないという不誠実な回答でした。
その理由をOCVBは、女性労働者がやっていた業務について「今やらなくてはならない業務内容とは言い難いから」などとしていますが、事務所内で勤務していることを百も承知のうえで今さら「すぐにやらなくてもいい仕事だから」などと抗弁するのは許しがたい態度です。
タイムカードに打刻させた労働時間すら認めようとせず、その指摘すら居直って是正しようとしないOCVBの姿勢は違法・不当に労働者の権利を侵害するもので到底納得できません。
OCVBは沖縄県から委託を受けて観光客やイベントの誘致のために設立・運営され、財政面でも人事面でも沖縄県と一体の事業体です。現在の会長は元県庁職員で琉球大学学部長などを経た下地芳郎氏です。このままOCVBが労働者の権利侵害を続けるなら、それは沖縄県の責任にもなりかねません。平和と人権を希求してきた沖縄民衆の歴史に恥じぬようOCVBは残業代を支払いなさい!