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全国一般東京東部労働組合の記録

東部労組第50回定期大会 搾取と戦争に反対する階級的労働運動の方針を確立

2023年11月06日 15時14分03秒 | 労働組合
東部労組第50回定期大会 搾取と戦争に反対する階級的労働運動の方針を確立

全国一般東京東部労組は11月5日、第50回定期大会を葛飾シンフォニーヒルズで開催し、争議・職場闘争と反戦運動などの政治闘争を一体で取り組むことで搾取と戦争・差別の廃絶をめざす階級的労働運動の方針を確立しました【上の写真=今大会で選出された新執行部】。

冒頭、菅野委員長が「東部労組は今期も各職場での資本家との闘い、戦争反対の闘いを展開してきた。金儲けのためなら何でもやるのが資本家・資本主義の本質。声を上げて闘いに立ち上がった労働者に対して資本家は卑劣な不当労働行為を仕掛けてくるが、それは恐怖の裏返しだ。労働者の団結と闘いで資本家をもっと震え上がらせよう。職場と地域で労働者の中に入って労働組合に組織し労働者が主人公となる社会をめざそう」とあいさつしました。

今期の東部労組の活動をまとめた動画をスクリーンで上映した後、来賓として出席した全国一般全国協の平賀委員長、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの岡本事務局長、葛飾区労協の三浦議長、葛飾区議のみずま雪絵さん、足立区議の土屋のりこさん、労組反戦行動実行委員会の庄子さん(全労働者組合)から連帯の発言を受けました。

葛飾区労協の三浦議長は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の難病と闘いながらも東部労組の争議を最後まで支えていく決意を明らかにしたことに対し、大会参加者は「三浦さんとともに闘うぞ!」のシュプレヒコールで応えました。

第1号議案(経過報告と総括)では、須田書記長が「多くの争議を組合員が我が事としてよってたかって闘えたことが最大の成果。さらには争議解決後も職場闘争の持続的な発展を勝ちとる糸口をつかんだ」などと今期の成果を報告。そのうえで資本家が金儲けのために帝国主義の戦争を世界中で起こしていることを踏まえ、「労働者はすべての命と生活を守るために職場にとどまらず政治闘争にも取り組もう」と訴え、55年前の結成大会で決定した階級闘争と社会主義の路線に立った東部労組の基本方針を足掛かりに組織綱領を今後作成していくことを提起し採択されました。

第1号議案の討議では13人の組合員がマイクを握りました。主な発言は以下のとおり。

「ピーエス三菱などとの労災隠しと闘っている。労働組合がないと外国人は一番困る。言葉が不自由、読めない、書けない、だからガマンしようとなってしまう。労働組合を自分も広げたい」(アミン組合員)、「シグマベンディングサービスで家族を熱中症の労災で亡くしたが、会社は不誠実なゼロ回答。悩みに悩んで裁判で闘う覚悟をした」(遺族の組合員)、「大久保製壜支部では重大労災の争議を昨年解決したが、労災が起きた7月7日に今年も130人の結集で社前集会を成功させた。争議解決後も組合活動が停滞しないように毎年7月7日には社前集会を開催していきたい」(鈴木組合員)。

「昨年12月に『愛の家』という高齢者施設で争議を闘って解決を果たせた。その記事をインターネットで見た高齢者施設で働く人から東部労組に相談が相次いでいる。もっと相談してほしい。自分がすすんで会いに行きたい」(中嶋組合員)、「尚美学園との不当解雇と闘い今年3月に解決した。職場復帰はできなかったが、組合で闘った成果は大きかった。引き続き労働運動をやっていく」(平田組合員)、「フソ―化成で仕事を取り上げられて不必要な『学習』を強いられている。持久戦という覚悟をもって闘っている。社長は力をやがて失い、私たちは必ずや勝利すると確信している」(北澤組合員)

「個人タクシー世田谷の協同組合で今年、朝貝委員長の雇用継続について誠実な対応を使用者が取らなかったため1週間のストライキを実施した。朝貝委員長の雇用は継続された。職員がいないと職場が回らないことを示せた」(朝貝組合員・中村組合員)、「今年6月にフリーランス支部を結成した。フリーランスは報酬が低い、社会保障もない、パワハラ・セクハラを受けるというひどい現状。それでも自分たちの責任と思いこまされて泣き寝入りしている人が多い。労働者の仲間としていっしょに闘ってもらいたい」(佐藤組合員)

第2号議案(運動方針)では「イスラエルのパレスチナ人民虐殺に反対しよう」「ロシア・ウクライナ戦争への加担に反対しよう」「日本政府の大軍拡・改憲の戦争政策を許さない」「中国・朝鮮への差別排外主義の扇動を許さない」「原発汚染水の海洋放出をただちにやめさせよう」「沖縄・辺野古新基地建設『代執行』に反対しよう」「労働者人民への抑圧と差別を生み出す天皇制を廃止しよう」「ゼネラルストライキが打てる強大な全国団結を準備しよう」などの方針・スローガンが提案され採択されました。

その他、年間ストライキ権の投票は満票で確立され、役員投票では新たに4人の仲間が信任され執行部入りを果たしました。

大会の最後に再任された菅野委員長が「労働者の武器は団結。それは仲間のために怒る、仲間のために行動するということ。それをあらためて確認するという形で第50回という節目にふさわしい大会にすることができた。引き続き闘っていこう」と決意表明し、参加者全体の団結ガンバローで締めくくりました。

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