メトロコマース支部が団体交渉で５月１日メーデーのストライキを通告！

（写真＝団体交渉でストライキを通告した東部労組メトロコマース支部組合員）

東京メトロ・メトロコマースは非正規労働者への差別をなくせ！
東京メトロ・メトロコマースは非正規労働者いじめの反社会的行為を反省せよ！
５月１日メーデーで全日ストライキ突入へ！！

東京メトロの地下鉄駅売店で働く非正規労働者の女性たちでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は４月18日、直接の雇用主である東京メトロ子会社の株式会社メトロコマースとの第42回団体交渉を都内で行い、５月１日のメーデーに全日ストライキに突入することを通告しました。組合側は同支部の後呂委員長ら５人、会社側は中山営業第一部長や向井総務部長ら４人が出席。同支部の組合員は「ストライキ突入！」などと書かれた黄色のゼッケンと腕章を着用し、団体交渉に臨みました。

この日の団交で、会社側はあらためて同支部が今年２月12日付で提出した春闘要求書に「ゼロ回答」を行いました。同支部の要求は、売店販売員の中でもっとも劣悪な労働条件で働いている契約社員Ｂ（81人）に退職金制度を導入することや賞与を増額することなど正社員との格差・差別をなくしたり減らしたりするためのものです。正社員化も要求しています。同じ売店で同じ仕事をしている以上、当たり前の要求です。

ところが、会社側は「売店業務は赤字なので人件費は増やせない」などと話し、非正規労働者への差別を居直る態度を変えませんでした。それならばせめて生活のために65歳以降も希望する非正規労働者は雇用継続するべきだという切実な要求についても平然と拒否しました。非正規労働者の生存権などまったく関心がないという許しがたい姿勢です。メトロコマースの親会社である東京メトロは自社のホームページで「コンプライアンス重視の経営を実践し、倫理面からも評価される企業グループになります」と経営方針を記していますが、言っていることとやっていることが正反対の二枚舌と言うほかありません。

組合側は、メトロコマース経営者らに５月１日の始業時から就業時までストライキに入ることを怒りを込めて通告し、団交を終えました。

また、この日の団交ではメトロコマースによる非正規労働者いじめの反社会的行為も明らかになりました。昨年３月、駅売店を統括する立場のエリアマネージャーが賞味期限切れのタバコを店内で見つけた非正規労働者である販売員らに対し、その責任をなすりつけて100円ずつ支払わせていたのです。なぜ仕事上の問題で販売員が自腹を切らされなければならないのでしょうか。このエリアマネージャーは販売員に口封じする言動も行っています。強要罪や恐喝罪などの犯罪行為と言っても過言ではありません。

ところが、会社側は団交で「（100円払うことに）合意が成立していた」という驚くべき開き直りを表明しました。エリアマネージャーという権力を持った上司から、もっとも弱い立場にある非正規労働者が「払え」と言われたら従うしかなかったという現実を一切見ようとしないのです。その証拠に問題発覚後に会社側は「不適切な行為だった」としながらも、このエリアマネージャーを注意するだけで厳しい処分を行わず、エリアマネージャーからわずか６カ月間程度外しただけで、早くも同じエリアマネージャーの職に復帰させています。非正規労働者が受けた心の傷など知ったことではないという態度です。

月の手取りが13万円台という低賃金で苦しむ非正規労働者の生活や尊厳はまったく考慮せず、他方で犯罪的な行為を非正規労働者に強要した管理職はかばうというのが東京メトログループの姿勢と言うほかありません。これでも東京メトロは「コンプライアンス重視」「倫理面からも評価」などとキレイ事を言えるのでしょうか。

メトロコマース支部は来たる５月１日のメーデーにストライキを実施し、東京メトロ前で「非正規労働者への差別をなくせ！」の声をあげます。皆さんのご支援とご協力を切にお願いいたします。

【５・１メーデー行動　東部労組メトロコマース支部　ストライキ闘争】

■集合日時：2014年５月１日（木）午後１時
■集合場所：東京メトロ本社（東京都台東区東上野３－19－６）
※東京メトロ　銀座線／日比谷線　上野駅　１番、２番出口すぐ
■連絡先：全国一般東京東部労働組合メトロコマース支部（担当・須田光照）
電話　03-3604-5983
メール　info@toburoso.org