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全国一般東京東部労働組合の記録

心理士ユニオン 「なくそう!官製ワーキングプア」集会で発言

2010年05月31日 12時36分44秒 | 公認心理師・臨床心理士

(上の写真=集会で発言する心理士ユニオンの平野さん)

5/30官製ワーキングプア反貧困集会
臨床心理士ユニオン 平野副委員長が発言
「安心して働ける状況を勝ちとっていきたい」

「なくそう!官製ワーキングプア~第2回反貧困集会」が5月30日に東京都内で開かれ、私たち臨床心理士ユニオン(全国一般東京東部労組臨床心理士ユニオン支部)から副委員長の平野美香さんが発言しました。

この集会は、自治労や自治労連など加盟組合の枠を超えて、国や自治体、公共サービス分野で働く人たちの貧困問題を解決するのを目的に開催されました。今年で2回目。会場には約270人が集まりました。

平野さんは「自治体の間接雇用~公共サービスに係る民間労働者」というテーマで登壇しました。主な発言は次の通りです。

「私たちは児童養護施設で、虐待を受けた子どもがどうすれば楽しく生きられるかを考えてセラピーに日々取り組んでいる。東京都から指定管理を受けた東京都社会福祉事業団に雇用されているが、もともと都の施設なので東京都の正規公務員、非常勤の公務員、事業団の契約職員、非常勤職員、臨時職員など雇用形態が乱立している。同じ施設で働いているのに、公務員の方は給料は3倍も4倍ももらっている。私たちは月16日働いて、月の手取りは13万円台なので掛け持ちで仕事をせざるを得ない。現状でも人間としての暮らしができていないのに、事業団はさらに低い時給での契約を迫ってきたので、昨年3月に東部労組に相談して臨床心理士ユニオンを結成した。団交は事業団と7回やっているが、ゼロ回答が続いていて、臨時職員は交通費も自腹を切らされている。団交の中で事業団は『都の裁量』を持ち出すので、4月23日には都庁前で抗議行動を展開した。私たちが働いていてツライのは、子どもたちに『先生、来年もいるんだよね』と言われて、はっきりと答えられないことだ。施設で問題が起きて夜も寝られないようなこともあるのに、こんな労働条件で仕事に全力投球できるのかというせめぎ合いが自分の中にある。安心して働ける状況を勝ちとっていきたい」

平野さんの発言に対して、会場からは大きな拍手が起きました。集会は最後に「官製ワーキングプア」問題の解決を参院選の争点にすえるよう求めるアピールを採択しました。臨床心理士ユニオンは今後も、様々な公務職場で働く心理職の安定した雇用と待遇の改善のために「なくそう!官製ワーキングプア」の声をあげていきます。

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