南洋之風雲 東京 博文館
比律賓 マリアノ・ポンセ著 法学博士 宮本平九郎 藤田季荘 共訳
南洋之風雲 比律賓独立問題之真相
東京 博文館発行
明治三十四年 〔一九〇一年〕 二月十三日発行
〔22センチ、序4頁、例言2頁、ドン・マリアノ・ポンセ氏伝5頁、比律賓独立軍軍歌と比律賓独立軍国歌訳4頁、写真31葉、比律賓群島地図1枚、目次2頁、本文136頁・志士列伝61頁〕
写真
・独立宣言式ニ奉祭セル自由神々輿
・比律賓共和国大統領アギナルド将軍 〔上左の写真〕
・リサール氏 ピラール氏 ポンセ氏 〔上右の写真〕
・ホアン、ルーナ氏 アバルカ氏 アゴンシーリオ氏 ヴェルヘル氏
・バルセローナ博士 バーサ氏 リエゴ、デ、ヂオス氏
・サン、ミゲール氏 ガルシア氏
・サンヂーゴ氏 マルセリーノ、サントス氏 デルガード将軍 レイエス氏
・バウア将軍 アントニオ、ルーナ将軍 ピオ、デル、ピラール将軍
・ガルシア将軍 ピラール将軍 トルレス将軍 マスカルド将軍
・マローロス市ニ於ケル比島独立宣言式
・アギナルド将軍パンパンガ州ニ入リ歓迎ヲ受ク
・ピラール将軍ノ軍隊
・バウア将軍ノ軍隊
・アギナルド大統領親兵士官
・ガルシラ将軍ノ軍隊
目次
第一章 緒言
第二章 比律賓独立戦争の起因
第三章 ビアック、ナ、バトー条約
第四章 米西戦争の当初に於ける比米両軍の関係
第五章 ガヴィーテ州に於ける比律賓独立軍の奏功及群島の統一
第六章 米国当局者とアギナルド将軍との秘密会見
第七章 馬尼刺市攻撃前に於ける比国独立軍の状況、比米両国衝突の端緒
第八章 比律賓群島独立の宣言
第九章 馬尼刺市の包囲攻撃
第十章 馬尼刺市占領後に於ける米軍の暴状
第十一章 マローロス市に於ける比律賓共和国議会の開設
第十二章 比律賓共和国憲法の概要
第十三章 比律賓共和国憲法
第十四章 比律賓島領有に関する欧米人の反対意見
附録 志士列伝
・アギナルド将軍伝
・ドン、マルセーロ、イラーリオ、デル、ピラール氏伝
・ドン、ホセ、リサール氏伝
・ガリカーノ、アパシブレ博士伝
・イシドーロ、デ、サントス博士伝
・フェリーペ、ゴンシリヨ氏伝
・マルセリーノ、デ、サントス氏伝
・アントニオ、ルーナ将軍伝
・グレゴーリオ、デル、ピラール将軍伝
・パンタレオン、ガルシーア将軍伝
・トマス、マスカルド将軍伝
・ピオ、デル、ピラール将軍伝
・イシドール、トルレス将軍伝
・ルシアーノ、サン、ミゲール将軍伝
・テオフィーロ、デルガード将軍伝
・ホセ、パウア将軍伝
・サンチアゴ、バルセローナ博士伝
・ラモン、アバルカ氏伝
・アントニーノ、ヴエルヘル博士伝
・ホセー、マリア、バーサ氏伝
・イサベーロ、デ、ロス、レイエス氏伝
・テオドーロ、サンヂーコ氏伝
・エミルァーノ、リエゴ、デ、ヂオス将軍伝
名士追録
152ー164頁の「ドン・ホセ・リサール氏伝」には「我が臨終の感想」(原文および訳文)もある。
なお、本書は、木村毅編の『ホセ・リサールと日本』(1961)では、最注目書と紹介され、表紙の口絵写真も掲載されている。