■まず物資を調達する
戦国時代は木綿の需要が高まった兵衣、鉄砲の火縄などの武具に必要だからだ。輸入品であった木綿をもたらす商人の役割が重要となり、各地で木綿栽培が急速に普及した
このように
戦国大名はさまざまな物資を調達する必要があり、領国内に分散していた商工業を見直し、有力な商工業者(御用商人)に統制させた
■拠点の整備
戦国大名は次に城、城下町の建設、鉱山開発、大河川の治水灌漑などの事業を行った
金山→越後・佐渡・甲斐
銀山→石見・但馬
治水灌漑→甲斐の堤防「信玄堤」
戦国大名は、城下町を中心に領国を1つのまとまりをもった経済圏にし、城下には家臣の主な者が集められ、商工業者も集住し、領国の政治、経済、文化の中心としての城下町が形成した
★朝倉氏→一乗谷(福井)
★北条氏→小田原
★今川氏→府中(静岡)
★上杉氏→春日山(上越)
★大内氏→山口
★大友氏→府内(大分)
★島津氏→鹿児島
■新しくつくられた地方の中小寺院の門前町が繁栄した
★伊勢神宮→宇治・山田
★信濃善光寺→長野
★延暦寺→琵琶湖畔の坂本
★浄土真宗→寺内町
↓
中核をなす寺院の周りに僧侶や門徒の商工業者の居住地が整然と配置され、戦国大名の城下町とよく似た構造を持っていた
※京都の山科
※摂津の石山(大阪)
※加賀の金沢
※河内の富田林
※大和の今井
※和泉の貝塚
■港や宿場町が発展した
地方と京都など遠隔地商売が活発化したため発展し、商工業者たちが市政を運営を行った
※堺
※博多
※薩摩の坊津
(明や琉球などの貿易で栄えた)
※尾道・兵庫
(瀬戸内海水運の要地)
※淀・山崎
(京都の西陸揚港)
※坂本・大津
(京都の東陸揚港)
※小浜・敦賀
(琵琶湖の水運を介して京都との連絡が容易だった、日本海水運基地)
※津軽の十三湊
(蝦夷地交易と日本海水運の中継地)
※桑名・大湊・江尻・神奈河・品河
(太平洋沿岸)