「帰りの会」でその日のふりかえりをしていた時のことです。
司会「きょう、よかったことやわるかったことがある人は手をあげてください。」
kくん「きょう、『かざわ』をつくってよかったです!」
こんなやりとりがありました。
今、理科と図工はちょうど似たような単元を扱っている関係上、二つの教科を合わせて一緒に学習することにしています。
これを「合科的扱い」などと呼んでいます。
今年度、教育課程という国の教育に関する基準が改定されたことにより、教科書の内容や教材の扱い方、授業時間数等が変わりました。
それにより、一年生の理科はかなり遊び的なもの、生活に密着した取り扱いが強調されています。
まさに当然なることで何を今さらという感もありますが、そのようなこととも重なって、自分の手で実験用具(遊び道具)を作って学習する……という目的を持って行いました。
図工で言えば、「動くおもちゃ」(風力で)作りにもなるわけです。
kくんだけではなく、みんなけっこう熱中して作り、また楽しそうに外でころがしていました。
もちろん、手先の器用・不器用(それも個性)もあって、2種類を作って遊んでいる子もいれば、容易に切り込みが入らず「先生、失敗しちゃった」と何度も私の所へ寄って来る子もいて、めずらしく個人個人に合わせてのんびりとやった授業でした。
他の教科も、この様に楽しくゆとりを持ってやれたらいいな・・・なんて考えながら子どもたちの様子を眺めていました。
それにしても、「帰りの会」で「良かったこと」が出るのはとても嬉しいことです。
私にとっても、子どもたちにとっても・・・。
(1980.12.3)
-S.S-