郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

若き日の教育実践ー6(水を大切にするには、お風呂のお湯をあまり熱くしない)

2020年01月27日 | 日記

社会科の授業でのことです。

 

私たちの毎日の暮らしの中で、「水・電気・ガスは、私たちの暮らしと大きな関わりをもっており、それは大切なものである」という内容を扱うことになっています。

 

しかし、◯◯を教えるという発想ではなく、△△を通して自分で社会を見る目(社会認識力)を養うことにしています。

 

その中で次の様な場面に遭遇しました。

 

「あまりお風呂を熱くすると、後で水をいっぱい入れなきゃいけないので困ります」と、SKさんが発言しました。

多分、彼女の生活経験から生まれた認識なのでしょう。

 

彼女は「水を大切にする工夫」を考えたのですが、これをきっかけに次々と意見が出てきました。

 

この様な細かい現象を大事に扱って社会科の授業を創っていきたいと思います。

 

(1980.11.10)

 

残念ながらこの授業の細かい記録は学級通信には記されていませんでしたが、当時は一年生と言えども、このレベルの話し合い授業が社会科で成立していたのです。しかし、1992年から低学年社会科は理科と共に廃止され、「生活科」が導入されました。文部省当局や研究者は子どもの学ぶ力や現場教員の指導力を過小評価していたようです。

 

 

-S.S-


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