唐津東港からフェリー🛳に乗りました。
ここは九州北西部にあたり、古くから中国などのアジア大陸との交易の要衝だったようです。
昨夜までの雨も上がり、絶好の船旅になりました。
1時間45分の船旅は久し振りだったせいか、適度な揺れが気持ちよく伝わって来ました。
壱岐の印通寺港に着くと、若く元気な女性ガイドが現地バスで待っていてくれました。
因みにこの種のツアーはバスでの移動が多いのですが、全て座席が指定されているので安心して乗降できるし、近隣の客とも知り合いになれます。
そして、バスの旅を心地良いものにできるか否かは、添乗員は当然ですがバスガイドさんの知識や人柄で決まります。
さて、現地バスのガイドさんは出端からテンションを上げて登場しました。
今回のようなツアーは年がら年中あるわけではなく、シーズンオフ中は全く仕事がなく、辛く寂しい時期だと言ってました。
この彼女、ガイドとして現地を案内する必要十分な知識の他に雑学的な周辺知識も豊富でした。
教員にもこんなキャラの人物がいたら面白いだろうなと思いました。
壱岐の島を南から東方面へ進みながら北上し、途中から西側へ折れて再び南下するという感じで周ったのですが、島全体が国定公園に指定されているだけあって、どこへ行っても見所満載でした。
最初に降り立ったのは、国の特別史跡に指定されている「原の辻遺跡公園」でした。
ここは「魏志倭人伝」に示された「一支国(いきこく)」の王都のあった場所とされています。
登呂遺跡、吉野ヶ里遺跡と合わせて弥生時代を代表する遺跡です。
そんな価値ある遺跡にも関わらず、この日は私たちの貸切状態でした。
日本最古の船着き場の跡が発掘された場所だとも言ってましたが、その場所へは足を運びませんでした。
(生月島と同様に自由に博物館を回ることが出来なかったのが残念)
次に向かったのが「左京鼻」
ここは、今回のツアーの「絶景4」というポイントです。
広々とした草原の先には断崖があり、美しい海が広がっていました。
ここは総延1㎞程の玄武岩で形成された柱状節理の海岸ですが、草原の突端にある断崖絶壁が「鼻」と言われています。
目を少し先へ向けてみると、海の中から突き出た岩が見えました。
これが「生き島神話」の8本の柱の1つで、「折柱」と言われています。
眩しいほどの春の陽を浴びて眺望は素晴らしかったのですが、風も強く体が吹き飛ばされそうな感じでした。
(つづく)
-S.S-