このところ、「ドリル」のかごの中身が増えています。
最大の原因は漢字テストの出来があまり良くないため、「家庭学習をしないと合格できないかもな・・・」と言ったことだと思います。
しかし、敢えて宿題としないで子どもたちの自由に委ねたのは「やればできる」という手応えを、彼ら自身の動きの中から感じてほしかったからです。
もちろん、その程度のことでは動かない者もいますので、今後は少しずつ個別対応したいと思っています。
ドリル学習や音読カードの他に、詩や作文の書かれたノートも入っていることもありますが、授業の発展として自主的に取り組んだものとして嬉しくなります。
理想的には「しゅくだい」かごより「ドリル」かごにたくさん入っている状態ですが、子どもたちの放課後は遊びが基本です。
それを忘れては、いくら家庭学習をしても意味がありません。
本来、学校で習うことは学校で完結すべきです。
ですから、授業中は力一杯取り組むよう指導したいと思います。
お母さんに「◯◯さん、宿題は⁉︎」などと言われることが日常化してしまったら最悪です。
子どもの生活の中心は遊びであり、そこを通じた友だち関係です。
また、その中でこそ学べるものも少なくありません。
あまり、担任の方で「学習の結果や成果」を強調すると、子どもたちが縛られてしまわないかと心配ですが、とりあえず基本的考え方を述べてみました。
何れにしても、人間関係が第一、担任対子ども、子ども対子ども、そして親対子どもです。
それさえ確立していれば、あとはついて回るものです。
まだ、試行錯誤が始まったばかりです。
(1997年5月19日、学級通信「三年一組物語」より)
-S.S-