郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

ファッション通信

2022年08月13日 | 日記

テレビ東京で毎週土曜日午後11時からファッション通信という番組を放送している。
長寿番組で世界のファッションショーなどの紹介をしているが、最近とても面白い。
一昔前は、ジパンシーだのソニアリキエル、イッセーミヤケ・・・

どれも痩せた女たちが奇抜で高そうな服を着て闊歩していた。


あんな窮屈なもの、と思っていたが、最近みたら様変わりしていた。
痩せた女、太った女、男も、きれいな色の楽しい服を着ている。
もう「流行」はほとんどないのかも。
男達―アジア人、黒人、白人―老若男女。男達が楽しく美しい服を着ていて、しかもよく似合う。


女たちもマニッシュな、遊び心に満ちた服をして大股で歩く。


この主としてヨーロッパのファッションショーには、フェミニズムや民主主義。
さまざまな反差別の思想や公共がある。



しかし私の周囲には、今でも売り物の女性の洋服の多くは窮屈だ。

いかに「女らしく」「きれいに」見せるか、洋服を体に合わせるべきと。
ここでの女性の身体は相も変わらず主体ではなく性的な客体である。

男性社会の価値観を内面化した女性たちが喜んで買うのだろう。



私は、暇が出来てから、自分で洋服を作って着ることにした。
もう自分の身体を服に合わせるのは嫌だ。

むろん、洋裁など習ったことはない。

でもズボンの始まりは布を腰に巻き布の端を股から前に引っ張ってたくし込んだものだ。

まず基本の型紙を探した。昔はあったのに、ない。
その代わり最近の洋裁の本には出来合いの型紙が付いている。LMS各サイズのもの。

既成のものでは型紙の理屈がわからないから、自分で自由に変形させていくことが難しい。



なんとか型紙の作り方を探して型紙を作る。作った服を着る。
こうしたいと思えば手探りで型紙を変えていく。
もう少し股下までを長くしてゆったりしたい、裾幅を緩くして風を入れるとか。
例えばズボンの中央線を左右おなじサイズで広げるとか。
どこを直せばいいのか、そう難しくはない少しズボンの「理屈」がわかった。

要するに体を立体図形として考える。

最初は、ポケットの作り方や襟首の始末などもマニュアルは読まずに考えてやった。
いろいろ失敗もしたが、面白い。



気がついたのは、カーブをつけて裁断するので、どうしようもない端切れが溜まっていくこと。
昔は、どこの国の服も長方形。
つまり端切れが出ないようになってる。
布がいかに貴重だったかがわかる。



ゆったりした服は数ミリずれても大丈夫だ。
形などたいがいでいい。
布が足りなければほかの布を継ぎたす。
自分が楽で楽しければいい。

と思っていたら、本職たちのファッション業界も様変わりしているらしい。

纏足のような女性ファッションが様変わりしていた。



「拡張するファッション」という言葉がある。
お仕着せのファッションではなく自分が楽しいと思うものを着る。
作る。
布も顔のわかる人が作ったもの、染めたものを使うなどなど。



どんな服を着るかや何を作って何を誰とどのように食べるかは生活哲学だ。
それは世界と私、他者と私を変えていく対話である。

もう「オレの言うことを聴け」という主張の仕方は無効になりつつある。



どうやら世界は、男女の関係も少しずつ変わっていっているらしい。



今は裾幅の狭いズボンを作ろうとしている。
仮縫いしたら少し細すぎたかも。
それならまた布を足せばいい。

昔、足結(あゆい)という跨の裾をゲートルみたいに巻き付けるものがあったが、
自転車の足バンドの代りにそれを作ろうかと思っている。
 
 
-K.M-

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