私も子ども時代から鉄道が好きだった一人だ。
千葉の田舎に住んでいたが、自転車で20分も行けば国鉄の駅があった。
高校時代はその駅から汽車に乗って通学した。
SLなんて当たり前の時代だった。
ホームで待つ目の前にやって来る蒸気機関車は、怖いほどの迫力と威厳があった。
そのSLも少しずつ消え始めていた。
変わって、気動車(ディーゼル車)の登場だ。
それでも、大学入学後も確実に蒸気機関車は存在していて、夕方、汽車に乗って帰るのが楽しみだった。
総武本線と成田線の岐路である佐倉駅では、しばらく停車した。
そこで窓越しに買って食べるアイスクリームの美味しかったことは忘れられない。
しかし、大学を卒業して就職する頃には既に私の視界には蒸気機関車はなかった。
こんな思い出がある私は、今でも時々鉄道についてあらためて考えることがある。
以下に2年前にfacebookに記した一文を紹介したい。
鉄道ファンなら誰でも知っているJR北海道の現在の状況。
私が北海道の鉄道を好きになったのは、学生の頃、例のリュックを背負って国鉄の周遊券をフルに活用した北海道一周旅行をして以来だ。
ユースホステルの宿泊やテントでの野営の他に、駅の待合室や駅前広場で寝袋に包まって寝たこともある。
一番の思い出は国鉄旭川駅の駅前広場だ。
夜にネオンや夜明けの朝日がビルに反射して光っていたことが印象に残っている。
オホーツク海沿いに走る列車で、ビールを片手に車窓を眺めるのは最高に贅沢だった。
貧乏旅行だからビールは水分とカロリーの貴重な供給源だと、自らに言い聞かせて美味しく飲んだものだ。
この頃は、長距離夜行列車や急行や準急列車も走り、本数も種類も多く充実していたように思う。
因みに周遊券は急行列車まで何度でも乗降できる便利なものだった。
こんな国鉄列車がなかったら、若者の旅行なんて絶対にできなかった。
だから、愛着がある。
この旅行で得たものは大きい。
友だちとの友情だけではなく、自然や社会に対する見方考え方や感じ方も学習できた。
だから、国鉄が解体され分割民営化されることには強く反対した。
経営条件的に分が悪い国鉄北海道は最も攻撃にさらされた。
広大で人口も少ないからこそ国鉄が必要なのだ。
それに、かつての自分のように雄大な自然を求めて道外から訪れる人間にとっても北海道の鉄道は必要だ。
営利優先な民営化は、ここ北海道には最も相応しくない。
百歩譲って儲けを出すためにも、北海道には国鉄を復活させて、日本国中のみならず世界に観光拠点として発信した方が良い。
それだけの価値を持つのが北海道なのだ
日本の食料の大部分を賄うのも北海道なのだ。
あらゆる意味で、ここ北海道をぬきに日本の今後は考えられない。
新幹線を引くくらいなら今ある路線を残すのみならず、かつての線路も含めて復活させるべきだ。
そのくらいの気持ちで大型プロジェクト化すべきである。
絶対に北海道から旧国鉄の姿を消してはならない。
(2016年11月9日Facebook投稿記事より)
(かつて国鉄全盛期の北海道の国鉄路線図)
(合理化によって大幅に廃止されると予想される路線図)
-S.S-
千葉の田舎に住んでいたが、自転車で20分も行けば国鉄の駅があった。
高校時代はその駅から汽車に乗って通学した。
SLなんて当たり前の時代だった。
ホームで待つ目の前にやって来る蒸気機関車は、怖いほどの迫力と威厳があった。
そのSLも少しずつ消え始めていた。
変わって、気動車(ディーゼル車)の登場だ。
それでも、大学入学後も確実に蒸気機関車は存在していて、夕方、汽車に乗って帰るのが楽しみだった。
総武本線と成田線の岐路である佐倉駅では、しばらく停車した。
そこで窓越しに買って食べるアイスクリームの美味しかったことは忘れられない。
しかし、大学を卒業して就職する頃には既に私の視界には蒸気機関車はなかった。
こんな思い出がある私は、今でも時々鉄道についてあらためて考えることがある。
以下に2年前にfacebookに記した一文を紹介したい。
鉄道ファンなら誰でも知っているJR北海道の現在の状況。
私が北海道の鉄道を好きになったのは、学生の頃、例のリュックを背負って国鉄の周遊券をフルに活用した北海道一周旅行をして以来だ。
ユースホステルの宿泊やテントでの野営の他に、駅の待合室や駅前広場で寝袋に包まって寝たこともある。
一番の思い出は国鉄旭川駅の駅前広場だ。
夜にネオンや夜明けの朝日がビルに反射して光っていたことが印象に残っている。
オホーツク海沿いに走る列車で、ビールを片手に車窓を眺めるのは最高に贅沢だった。
貧乏旅行だからビールは水分とカロリーの貴重な供給源だと、自らに言い聞かせて美味しく飲んだものだ。
この頃は、長距離夜行列車や急行や準急列車も走り、本数も種類も多く充実していたように思う。
因みに周遊券は急行列車まで何度でも乗降できる便利なものだった。
こんな国鉄列車がなかったら、若者の旅行なんて絶対にできなかった。
だから、愛着がある。
この旅行で得たものは大きい。
友だちとの友情だけではなく、自然や社会に対する見方考え方や感じ方も学習できた。
だから、国鉄が解体され分割民営化されることには強く反対した。
経営条件的に分が悪い国鉄北海道は最も攻撃にさらされた。
広大で人口も少ないからこそ国鉄が必要なのだ。
それに、かつての自分のように雄大な自然を求めて道外から訪れる人間にとっても北海道の鉄道は必要だ。
営利優先な民営化は、ここ北海道には最も相応しくない。
百歩譲って儲けを出すためにも、北海道には国鉄を復活させて、日本国中のみならず世界に観光拠点として発信した方が良い。
それだけの価値を持つのが北海道なのだ
日本の食料の大部分を賄うのも北海道なのだ。
あらゆる意味で、ここ北海道をぬきに日本の今後は考えられない。
新幹線を引くくらいなら今ある路線を残すのみならず、かつての線路も含めて復活させるべきだ。
そのくらいの気持ちで大型プロジェクト化すべきである。
絶対に北海道から旧国鉄の姿を消してはならない。
(2016年11月9日Facebook投稿記事より)
(かつて国鉄全盛期の北海道の国鉄路線図)
(合理化によって大幅に廃止されると予想される路線図)
-S.S-