郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

「里の秋」

2018年11月15日 | 日記
現在、私の勤務校では、朝の会にて子ども達に「里の秋」という歌を歌ってもらっています。
「しずかな しずかな さとのあき
 おせどに きのみの おちるよは
 ああ かあさんと ただふたり
 くりのみ にてます いろりばた」
から始まり、二番三番とつづくのですが、歌詞を読むほど、おそろしい歌だと思いました。

「里の秋」の二番は。
「あかるい あかるい ほしのそら
 なきなき よがもの わたるよは
 ああ とうさんの あのえがお
 くりのみ たべては おもいだす」
と、二番はこれといって、なんのことのない歌のようなのですが、三番をみると、この「とうさん」は「戦地におもむいていた」ことがわかります。
「さよなら さよなら やしのしま
 おふねに ゆられて かえられる
 ああ とうさんよ ごぶじでと
 こんやも かあさんと いのります」
三番を読んだら、この「とうさん」が「戦地」において、何をしてきたのかという、想像が欠けているとしかいいようがありません。

それはともかく、「里の秋」のもともとの三番は。
「きれいな きれいな やしのしま
 しっかり まもって くださいと
 ああ とうさんの ごぶうんを
 こんやも ひとりで いのります」
これを見て、いまさらながら「南方戦線」がいかに大変だったことか、想像できます。

最後に四番を紹介して、この話題を終えたいと思います。
「おおきく おおきく なったなら
 へいたいさんだよ うれしいな
 ねえ かあさんよ ぼくだって
 かならず おくにを まもります」

この歌を「朝の会」にて、歌うことをやめさせられなかったことを自戒して書きました。


-K.O-


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北海道の鉄道 | トップ | カメムシの本当の目はどれ? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事