もちろん一番数の多いのは現役の小学生ですが、数百人の子どもたち全てを覚えることはできません。
やはり、極端に個性を発揮している子どもに目が向きがちです。
そのいくつかを紹介します。
始業時刻5分前、全く急ぐ素振りを見せないばかりか、道端で立ち止まって何やらブツブツ文句を言ってる子がいます。
ほとんどの子が通り過ぎて行った後なので、側へ行って聞いてみたところ、「朝食に食べたものが嫌いだったので、今、僕は気持ちが悪いから歩けないんだよ」とのこと。
その割には大して気持ち悪そうな顔色ではありません。
サッサと歩けない、歩きたくない理由として喋っている感じでした。
この子は、ほぼ毎日このように理由をつけてのんびりと歩いて来るのですが、今までにも色んな理由を話していました。
「足をぶつけたので、痛くて歩けない。」
「ママが会社お休みだから、僕は学校へ行きたくなかったけど来たんだよ。ママはずるいよ。」
「荷物がいっぱいあるから、歩けないんだよ。」
「・・・」
この子との最初の出会いは、歩きにくそうにしているので足元を見たら、左右の靴を逆に履いていて、それを履き直させた時です。
「今日は体育があるけど、足が痛いからお休みしようかな…」言っていました。
「ちゃんと靴を正しく履かないから痛くなるんだよ。これから、ちゃんとよく見て履くんだよ。体育はできるよ」と返してあげたのです。
決して学校が嫌いではないようですが、けっこう長い距離を歩いて来るから途中で気持ちが萎えてしまうのでしょうか…。
家を出るのが遅くなると、結局一人で登校することになるから尚更です。
時々、友達と一緒に登校して来ることがありますが、こんな時は、ほとんど気が付かないほど目立った行動はしません。
要は一人状態がダメなのです。
-s.s-