郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

若き日の教育実践ー3(「ことばあそび」で国語の授業)

2020年01月03日 | 日記

()ぎと ()ずめが、()るまさんで あそんでいました。おなかがすいたので ()こと ()りをたべました。そのあと ()にがきました。

何とも面白い文章ですが、自分の名前から発してこのような名文?が完成するのです。

子どもたちは予測もしないこの意外性に想像力(創造力)をかきたてていました。

 

その作成の手順は……

 

①自分の名前をひらがなで横に書く

②各文字から、その字が頭にくる言葉をさがす。

(原則として名詞を利用するが、やむを得ず動詞等も可とする。)

③その言葉を順々に入れた「おはなし」を作る。

 

以上の手順を踏んで名文ができ上がっていくのです。

傑作がたくさんできましたのでいくつか紹介します。

 

()どがいたくって、()いこんをたべました。そうして、()いがきました。そのあと()びがきました。そのあとまた()こがきました。

 

()りであそんでいました。あきたので()りにいきました。()かがつれました。(じゅ)ーすとみか()をたべました。

 

()きをして、()つねさんのところにいきました。()こをたべたらなおるといいました。ねこがいないので、しょうがなく()すをたべました。そのうちに()にになりました。そして、()かんをたべてねました。

 

()には、()かしを()らにのせていたら、()にがきて、(じゅ)ーすをくれた。そしたら、ゆきがふってきたので、り()ごをたべながら()まであそびました。

 

()りをして、なんにもつれなくて、()いさなあながあって、そのなかに()どかりと()にがいて、とって()かんを()て、かくれがで()りどうぐをかった。

 

()いたけがありました。()もめがきてしいたけをたべました。かもめはきがつきました。()いこのおとがきこえていました。そこへ()りんがきました。きりんは、()っとへのって()まをみつけました。

 

<1980.10.15>

 

 

-S.S-

 


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