(や)ぎと (す)ずめが、(だ)るまさんで あそんでいました。おなかがすいたので (た)こと (く)りをたべました。そのあと (わ)にがきました。
何とも面白い文章ですが、自分の名前から発してこのような名文?が完成するのです。
子どもたちは予測もしないこの意外性に想像力(創造力)をかきたてていました。
その作成の手順は……
①自分の名前をひらがなで横に書く
②各文字から、その字が頭にくる言葉をさがす。
(原則として名詞を利用するが、やむを得ず動詞等も可とする。)
③その言葉を順々に入れた「おはなし」を作る。
以上の手順を踏んで名文ができ上がっていくのです。
傑作がたくさんできましたのでいくつか紹介します。
(の)どがいたくって、(だ)いこんをたべました。そうして、(さ)いがきました。そのあと(ち)びがきました。そのあとまた(ね)こがきました。
(ま)りであそんでいました。あきたので(つ)りにいきました。(い)かがつれました。(じゅ)ーすとみか(ん)をたべました。
(せ)きをして、(き)つねさんのところにいきました。(ね)こをたべたらなおるといいました。ねこがいないので、しょうがなく(な)すをたべました。そのうちに(お)にになりました。そして、(み)かんをたべてねました。
(お)には、(お)かしを(さ)らにのせていたら、(わ)にがきて、(じゅ)ーすをくれた。そしたら、ゆきがふってきたので、り(ん)ごをたべながら(こ)まであそびました。
(つ)りをして、なんにもつれなくて、(ち)いさなあながあって、そのなかに(や)どかりと(か)にがいて、とって(ず)かんを(み)て、かくれがで(つ)りどうぐをかった。
(し)いたけがありました。(か)もめがきてしいたけをたべました。かもめはきがつきました。(た)いこのおとがきこえていました。そこへ(き)りんがきました。きりんは、(よ)っとへのって(こ)まをみつけました。
<1980.10.15>
-S.S-