郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

コリアンと湯舟に・・・

2018年06月05日 | 日記
私は東京へ出かけるときはたいてい岡山に一泊する。

いつも泊まる駅前のホテルが近頃インバウンドの客主体になってきた。
そうしたら、宿泊料、レストランを含めて高くなった。
おまけにホテル内のレストランは、行くたびに全部あるいは半分が外国人観光客による貸し切りだったりする。

私は岡山の歴史が好きなので岡山には年2回は出かけていた。

そのホテルにはずっと10年ほど泊ってきたが、総じて不景気でボーイはよく変わるし、人手不足気味だった。
ところが、このごろ、ピカピカしてきた。
ボーイ/ガールがたくさんいる。

昨年レストランに行くと、ボーイが「今日は貸し切りです」と断ったので、誰が来ているか尋ねた。
「今日はイスラエルの方たちですが、中国の方たちもよく見えます。みなさん、高いものを注文します」というような答えだった。

これまでは東京・大阪などの大都会で、爆買い中心だった外国人たちが地方都市の観光を楽しむようになったという話だった。
安い料理ばかり注文してきて悪かったなあと思いつつも、私は、苦労続きらしかったいわば私の定宿の好景気を喜ばしく思ったのである。


しかし、自分が払う宿泊料金の問題は別のこと。
私は長年のなじみのホテルより少し安い隣のホテルに泊まることにした。

このホテルには大浴場があった。さっそく行ってみた。
10階だったかにあり、木や羊歯、石や苔などを配置した小さな庭が見えて隣のビルの高層もほの見える作りで、なかなか快適だった。

早朝に行ったら、若い女性が入っていた。
日本語で話しかけたら、通じない。
「Where from?」「South Korea」
ということで、いろいろ話をした。

私は昔、日朝女性交流の会に入っていたことがあり、在日の女性たちと勉強したりごはんを食べたりしてきた。いつも差別の問題がお互いの間に刺さっているようだった。

ところが、この若い女性にはそのような屈託がないようだった。
日韓併合とか安重根だの豊臣秀吉だの話をしたが、「そんなことがありましたね、私はちょっと隣の国に遊びに来ただけですが」という感じだった。
これまでの私がつきあってきた人たちのようなこだわりが感じられなかった。

戦後70年経って、お互いに観光やらなにやら(市民運動、反原発運動も小規模ながら連帯したりしている)で若い世代が交流するようになると、こんな隣国の若い人と出会えるのか、と少し感動した。


コリアンと湯舟に凭たれ(もたれ)夏つばき


-K.M-

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