よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

N邸現場打ち合わせ

2011-03-04 09:46:50 | N邸新築工事

3月3日N邸現場打ち合わせ.
外壁の色,タイルの色、等々仕上げの打ち合わせ。

 

見本を見ながら現場で意見を出し合い、最終的にはN様に判断していただき
納得のいく物へと決まっていく、提案はすれど取り入れてもらえない物もあり
それは、住む人の好みだから無理を押し付けるつもりもない。

いいものを作ることが私たちの仕事であり、住む人に喜んで頂けるように
作りあげるのが私たちの仕事となる。
昨日もいっぱい喜んで頂いた。

こちらも嬉しくなり、椅子と、ベンチと、表札と・・・いっぱい引き受ける
事になった・・・・(笑)
引き受けたのはいいが・・果たして作れるのだろうか・・・と (笑)

自然木の向きも少し修正、この向きなら三本の幹も生かせることが出来
固定も二か所で梁に締め付ける事が出来、安定も十分。

 

殆どのひとが、一生に一度家づくりに臨む。
思い通りの家を手に入れられた人や、思い通りにならなかった人
それぞれに違う結果を受け入れている。

その人達に共通するの事は、多額の建築資金を投入して
家を建てるために注ぎ込む。
しかし、注ぎ込んだからといって、納得でき、いっぱい喜び
人に自慢したい家を手にすることが出来るとは言い切れないのが実情。

こんな筈じゃなかった。
もっといっぱい夢を持っていた。
でも・・殆ど高くつく、予算が無い、と言われ諦めるしかなかった。
そんな人が多いのかもしれない。


 


N邸新築工事

2011-03-02 18:46:25 | とりとめもなく

いよいよN邸現場も忙しくなってきた。
本日もN邸に出動(自発的)、階段の段板の木取りの為
差し金とメジャ-を持ち現場へ。

普通の段板なら、大工さんが墨を差し階段を作る、今は殆どが
メ-カ-がプレカットした階段で、大工さんも組み立てたらいいだけの
階段が殆ど。

簡略化され、手間のかからない商品が殆どだが、安くはつくが面白くない、しかし面白くないからと言って、高い階段も作れない。

そこで工夫を凝らし、工務店、大工さんの連携でどこにもない階段を作ろうと、情熱を注ぐ。

大工さんにも無理をお願いする為、こちらでできる事はカバ-する。
木取りさえしておけば、迷うことなく加工できるので、大工さんの手間も省ける。

落とし掛けも本チャンで 取りついた。

居間の勾配天井の杉板、できるだけ色をそろえ
杉板を選びながら貼って行く。

   

天気も今日よく、日差しもあったが、寒い一日となった。
明日はN様も現場で打ち合わせ予定、もうすでに指折り数えて明日の
現場訪問を楽しみにしておられるご様子。

写真で見るのと、現場を生で見るのは違うので、喜んで頂ける事だろう。


N邸新築工事

2011-03-01 18:13:12 | N邸新築工事

今日はN邸現場に行き、階段の段板を磨くことにした。
少し大工の手助けをしてあげようと、ワイヤブラシをもち
ドリルを車に積み、冷たい雨の中現場へ。

こんな天候の日は、現場に入ると 断熱の効果がよくわかる
現場に入ったら、一瞬に温度が変わる事がよくわかる。
屋根裏の隠れ家も、少しずつではあるが大工の手間を少しでも省いてあげられればと、下地を作っている。

檜の面皮付き段板を磨く

回転の遅い機械じゃないとはじかれてしまい磨けない
 

この模様は自然が作り出した芸術作品
”ちち”み”・・と言われる現象、多くは枝の裏側によく起こる現象で
木に力が加わり、縮むとこんな模様が出来る。

銘木店では、縮みや玉杢の自然現象が出ている板が重宝され
そんな板は値段が高くなる。

エステル-ムにも曲り木が姿を見せた
この土地の山にはえてた山柿。
柿の特徴は、枝が枯れたり、傷を負った時
自分の身を守るため、渋をだし腐らないようにするのが特徴で
渋は外気に当たると真っ黒になる。

今は使われないが、昔は柿渋の入った長押が使われ
た時代もあり、銘木中の銘木と言われる材でもある。
柿はまっすぐなところが少なく、まして渋の入り込んだ4メ-トル
のまっすぐな柿は探して見つかるものでもない。

 

この落とし掛けも変木!
奥様の好みなのか、ご夫婦の好みなのか
これだけ多くの曲り木を使ったのは初めて!

でも、作られた形ではなく、自然が生み出した形状は
私も大好きで、満足している。

形はスケッチに描いた形に一番近い物を選んだ
この木も、この土地に生息していた 楠の木で
大工さんが加工を始めると、楠の香りが建物に広がった。