ちょいといい話
二宮尊徳の名言 「蒔かぬ種は生えぬ」
「蒔かぬ種は生えぬ」の道理は、昔からよく言われたことで、富と幸福が欲しいなら、
まず土地を耕し、種を蒔き、草取りをする勤労の積み重ねが必要です。と言っています。
賢者は、この道理をよく知っていて、勤労努力して良い因果関係をつくるのです。働いた
原因で、その後の実りと豊かな暮らしが結果として出るのです。
これは現代の事柄にも当てはまることで、努力なしでは良い結果は生まれないのです。
愚かな人は働かず、努めず、自分の不利、不運を嘆き、富める人をうらやむばかりで、
不幸の原因が自分にありことを知らないのです。
尊徳は人の幸、不幸、運、不運を、一粒の種を蒔き、土を耕す努力から始まると教えまし
た。「積小為大」は尊徳哲学の原点といえます。工夫して努力する事に意義があるのです。
「自助努力する者」を神は助けるのです。努力をしない者はただ見守るだけで、神は助け
ないことを知るべきです。
上杉鷹山の残した言葉
「為せば成る、為さねば成らぬ何ごとも 成らぬは人の為さぬなりけり」。
尊徳は自然と貧困の中で人間理解を深めていきました。人の幸福は、まず勤労に励み、貧
困から脱却することからはじまる。積み上げた富貴を守るためには、人に譲り、社会に譲
るために計画し実践しなければならないと人々に教えた。「推譲」により人を幸福にするこ
とで自分も幸福になるという。釈迦の教えでは「布施行」に当てはまります。
今、金があっても働かずに怠けていたら、貧に陥る。貧しくても働き、倹約すれば、必ず
後に富に至る。と農民を励ましたといいます。
お金は「お足」といいますが、あっという間に底を尽きます。金があっても働かないとす
ぐに無くなることは皆さんご存知でしょう。